外国人エンジニアも要チェック!海外と日本で違う転職回数の見られ方

「日本に留学後そのまま日本で就職して、初めて転職しようと考えている」という方や「自国で働いていたが、憧れの日本で働きたい」と思っている方、「4年働いたし、そろそろ転職しようかな」と一定の期間で職場を変えている方など、転職しようとするキッカケは人それぞれ。しかし、“転職回数”に対する見られ方は、海外と日本で異なります。日本ではどのような見られ方をしているのか。これから転職を考えている外国人エンジニアのみなさんに、日本の転職回数事情について解説していきます。

海外の転職事情


出典:データブック国際労働比較2018(P.123)

外国人エンジニアとして活躍されるみなさんは、それぞれに生まれ育った国が違います。そのため国によって転職事情は異なりますが、よく日本と比較されるアメリカを例に海外での転職事情を紹介していきます。

海外の転職に対する考え方

日本のように「終身雇用」という概念が企業・労働者ともにないため、転職大国として活発な転職が行われてきたアメリカ。日本の平均勤続年数が11.9年なのに対し、アメリカの平均勤続年数は4.2年と、短い期間に転職する人がとても多いのがわかります。これは、「実力主義」「成果主義」が雇用の基本にあるため。高い能力を身につけて、より高報酬の職業に移るのが海外の転職に対する一般的な考え方です。また、労働者一人ひとりが多岐にわたる業務を行うのではなく、個人の能力に合った専門的な業務を行なっていく働き方が主流なのも転職のしやすさを後押ししています。

転職回数が好意的に見られる理由

アメリカでは、雇用する企業側から見た場合、転職回数の多い労働者は「能力が高く社会からのニーズが高い人」と映ります。雇用される労働者側から見た場合、転職回数の多さは「スキルアップしてきた証」になる。このようなポジティブな捉え方があるので、転職を前提とした働き方をする労働者が多いのです。その反面、一つの会社で長く働き続ける人は、転職できない能力の低い人と捉えられる。アメリカを代表例にご紹介しましたが、終身雇用のない実力・成果主義の社会では、キャリアアップするために転職を繰り返すことが高い評価につながる、という考え方が強くあります。そのため、海外の企業では転職回数が好意的に捉えられることが多いのです。

日本の転職事情

グローバル化が進み、多様な働き方を受け入れる企業は増えてきました。しかし、日本と海外での転職に対するイメージは大きく違うため、これから外国人エンジニアとして日本での活躍に胸をふくらませているみなさんには、日本の転職事情についてもご紹介しておきます。

日本の転職に対する考え方

新卒で入社した会社で定年まで働く。これが以前の日本では当然の働き方でした。この終身雇用というスタイルは時代の変化とともに崩れ、日本の転職市場は活況を迎えています。しかし、終身雇用が主流だった時代の転職はタブーとされ、その当時の転職者を悪く思う文化が今も少し残っています。そのため、転職に対するイメージはあまり良くなく、転職回数が多い労働者に対しては特に良くないイメージで捉えられることが多くあります。海外の転職に対する考え方と真反対にあるため、エンジニアとして日本で就職する場合には、そうした背景があることを理解したうえで、転職活動を行なっていくことが大切です。

転職回数が好意的に見られない理由

ではなぜ、転職回数が多い労働者に対してのイメージが特に良くないのでしょうか。日本では忠誠心をもって1つの会社で長く働くことが偉いとされているため、転職回数に比例して、企業の採用担当者からの評価は下がってしまう傾向にあります。転職者に対して「1つの会社で長く頑張れない人」「目標や目的をきちんと持てない人」「我慢ができない人」という印象をもってしまうのです。そのため、思うような転職活動の結果を得られないことが多々あるのです。再就職できたとしても、昇進や昇給などにも影響が出てしまいます。このような転職状況があるなかで、転職を成功に導く方法についてもご紹介していきます。

転職回数が多い場合はどう説明すべき?

日本では、転職回数は少ないほうが有利。多ければ多いほど不利になる傾向があります。ただし、転職回数が多いからといってマイナスにならないこともあります。特にエンジニアは成長環境を求めて転職するため、他の職種よりも転職回数が多くなります。そのことから、きちんと目的をもった転職動機・習得したスキルを伝えていくことが重要です。では、どのように伝えると好印象を与えられるのでしょうか。

転職動機はポジティブに伝える

「残業が多く家族との時間がもてない」「想定していた業務とかけ離れている」「人間関係がうまくいかない」など、多くの人はネガティブな理由によって転職を考えます。しかし、思ったことを思った通りに採用担当者に伝えてしまうと、自分自身の評価を下げることになってしまうこともあります。上記に挙げた転職理由は動機の1つかもしれませんが、それ以外にも「まだ習得している人が少ないスキルを学びたい」「お客様との折衝がある環境でレベルを高めたい」「エンジニアとして培ってきた経験を御社の様々なプロジェクトで発揮したい」といった転職動機を探して伝えるようにしましょう。ポジティブな理由は、採用担当者に良い印象を与えられます。

習得したスキルを明確に伝える

転職動機を伝えるだけでなく“どういうスキルを習得してきて、さらに習得したいスキルはどんなものか”ということも明確に伝えられることが重要です。なぜなら、採用担当者は転職回数の多さにマイナスの印象をもっているため。そこで、「しっかりとした理由を持って転職しているんだな」という印象づけを行うことで、転職活動を有利に進めることができます。具体的に下記のような内容を伝えられると、転職回数がマイナスに作用する可能性を下げることができます。

<具体例>

●1回目の転職/身につけたプログラミングスキルを活かしつつ、さらに上流工程でエンジニアとしての経験を積みたい、というのが転職動機です。
●2回目の転職/1社目のプログラミングスキルに加え、今の会社で上流工程のスキルが身についたので、次は今まで関わってこなかった人たちとも仕事ができる環境で働きたい、というのが転職動機です。
●3回目の転職/幅広い業界の方々と仕事してきた経験とプログラミングスキル、上流工程のスキルを、今度は企画・開発というフィールドで発揮したい、というのが転職動機です。

上記では3回目までの転職動機を具体例として挙げましたが、どれも、どういうスキルを身につけてきて、次に身につけたいスキルはどういうものなのかを具体的に提示しています。このように、実績と今後への意欲をしっかりと伝えることが転職活動では重要です。

外国人エンジニアが日本で転職を成功させるには

日本でも、成長機会を求めて転職する傾向が高いエンジニア。他の職種よりも転職回数が多くても受け入れてくれるものの、あまりにも転職回数が多い場合には転職意向をきちんと準備して転職活動を行なっていかなければ内定を掴み取ることはできません。少しでも希望する環境がある企業で働く機会を得るために、自分自身の考えや想いなど、伝えたいことを明確に伝えられるように整理しておきましょう。より転職成功の可能性を高めていくためには、ITに強いコンサルタントが転職をサポートしてくれるサービスを利用してみてはいかがでしょうか。

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