グローバル採用で組織を拡大!株式会社モンスターラボ

G Talent/GitTapでは、グローバル人材の採用を通して、多くの企業様を支援させていただいています。技術者の採用難が加速する昨今、突破口として注目されている「グローバル人材採用」。感度の高い企業は本格的に導入をはじめ、採用市場の変化に対応することで、事業を拡大させています。本シリーズではグローバル人材採用・活用のヒントをお届けするため、グローバル人材採用の先進企業4社採用の実情・取り組みを伺いました。第一回目となる今回は、企画・設計・デザイン・開発まで一貫したDX推進支援を提供する「株式会社モンスターラボ」採用チームの金澤様にお話を伺いました。

「多様性を活かし、テクノロジーで世界を変える」をミッションに、 設立当初より、外国籍メンバーを積極採用

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―貴社の事業内容について教えてください。

当社は「多様性を活かし、テクノロジーで世界を変える」をミッションに、デジタルコンサルティング事業を主軸とした事業を展開しています。ストラテジー、デザイン、テクノロジー、データをアプローチの4本柱としながら、クライアント企業の業界・サービス領域に関らず最適な課題解決策を見出し、企画から設計・デザイン・開発に至るまで一貫してDX推進のサポートをワンストップで価値提供を行えることを強みとしています。

国籍、文化、バックグラウンドに関わらず、志の高い人材がチーム一丸となって、イノベーティブなサービスや事業を生み出すグローバルテックカンパニーとなることを目指しており、2022年4月1日現在で「20の国と地域、32都市」に拠点を構え、1300人以上の従業員が世界中で活躍しています。

―外国籍社員を採用するきっかけは何だったのでしょうか?

2006年に当社を設立した代表の鮄川(いながわ)は、国籍や人種を問わず、多様な人材が自らの能力を最大限生かせる職場環境を作っていきたいという考えを持っていました。

そのため、日本オフィスでは外国人人材の採用を意図的に強化したというよりは、当初から国籍などによって人材を区別することなく、日本人社員と同様に外国籍社員を採用してきたという感じです。

現在(2022年4月1日時点)日本オフィスの正社員は200名以上で、外国籍社員の比率は18%エンジニア部門のみでは56%が外国籍社員です。アイルランド、インド、オーストラリア、スペイン、チェコ、フィリピン、ブラジル、フランス、ベルギーなど、24ヶ国のメンバーが在籍しており、元々日本で就業していた方が大半ですが、バングラデシュで日本語を勉強したのち当社への新卒入社をきっかけに来日した方もいます。

最大のメリットは、幅広いアイデアや考えを得て、
多くの可能性を見いだせること。

―外国籍社員を採用するメリットはどんな点にありますか?

多様なバックグラウンドや価値観を持ち、アプローチがそれぞれに異なるメンバーが在籍していることによって、幅広いアイデアや考えを得られますし、多くの可能性を見出せることは大きなメリットだと思っています。技術の発展スピードや普及の状況は国によってさまざまですが、先進的な国からの最新情報やトレンドを掴みやすいこともメリットの一つと言えます。

企業文化で言うと、先日外国籍のテックリードと共に採用面接に同席した際ちょっとした発見がありました。外国籍の候補者の方から、「御社の社風は、日本的ですか?それとも、グローバル色が強いでしょうか?」というご質問があった際、テックリードは、「当社は、グローバルな働き方、考え方が根ざしている企業だと思います」と回答していたんですね。

「多様性を活かす」ことは当社が創業以来大切にしているグループミッションですので、現場で働く外国籍メンバーがそのように感じてくれていることを嬉しく思いました。

―その逆に、苦労したことや大変だったことは何かありますか?

技術的なディスカッションを英語で行うことも多く、オフィス内ではさまざまな言語が飛び交っていますが、クライアントは日本企業が中心ですので、やはり日本語でのやりとりが必要不可欠になってきます。

JLPT(日本語能力試験)などの資格に基づく基準は設けていませんが、現段階では、日本のクライアントとのコミュニケーションを図れるレベルの日本語スキルを採用の必須条件の一つとしています。とはいえ、言語の壁とカルチャーギャップについてはやはり取り組みが必要で、さまざまな方面で工夫を取り入れているところです。

社内ではSlackでコミュニケーションを取ることが多いのですが、重要事項を日本語で掲載する際を含めて、情報の見逃しや思い違いが起きないように、同時翻訳できる仕組みを導入しています。

月1回、全社員が集まるミーティングは基本的に日本語で行われますが、日英の同時通訳者を入れるなどして外国籍社員に対するサポートを行っています。そのほか、社内ポータルサイトを日本語、英語の二言語で展開しており、社内ルールや各種申請手続きの手順などを掲載しています。

また、外国籍社員がプロジェクトの困りごとなどについて相談できるオンラインミーティングを週1回開催しています。ミーティングと言っても、コーヒーチャットのようなカジュアルな雰囲気の中、ふるさと納税など日本独特の取り組みについてなど業務以外のことも含めて、各自が疑問に思うことを気軽に聞ける場になっています。

日本語学習については、福利厚生の一環としてオンラインレッスンを提供しており、JLPTを取得したい方には、合格した場合のみとなりますが、資格取得制度により当社が受験費用を負担する形を取っています。

本質をつき、率直なコミュニケーションがはかれる
外国籍メンバーの存在は、会社にとっての財産

―外国籍社員の採用後に得られた効果や変化について教えてください。

外国籍社員を採用するメリットについてのご回答でもお伝えしたように、多様性に富むメンバーが混ざり合うことによって、幅広いアイデアや考えを持ち寄りながら、多くの可能性を見いだせることが一番の効果になっていると思います。

外国籍社員の方はコミュニケーションの取り方やアプローチの仕方が率直な傾向にあるので、誤解を生むことなくスムーズな意思疎通を行うことができます。本質を突くがゆえのシンプルなコミュニケーションが図れるという意味でも、彼らの存在は会社にとっての財産になっていると思います。

―G Talent を導入いただいたご感想をお聞かせください。

当社を担当してくださっているコンサルタントの方は、終始一貫して細やかなコミュニケーションを通じて、採用活動を全面的にサポートしてくださっています。外国人ITエンジニアに特化した転職エージェントならではの強みを活かし、私たちが求める人材像にマッチした素晴らしいITエンジニア6名をご紹介いただき内定まで進めることができました

人材採用の入り口となるスクリーニングや弊社ビシネスやポジション案内を丁寧にコンサルテーションしていただいているが故に採用に至っていると感じております。ささやかではございますが、2021年度上期の社内表彰において特別賞をご用意し、感謝の気持ちを込めて、優良な人材紹介エージェントであるGTalentにお贈りさせていただきました。

多様性が生み出す力で世界に挑戦するべく、
さらなる成長を目指していきたい。

―今後の展望についてお聞かせください。

2021年、当社は「Monstarlab」として、グローバルでブランドを統一することで、よりボーダレスな組織へと成長しました。それと同時に、中長期的な視点で当社事業のグローバル化の推進、競争力強化、サービス価値向上のため、ホールディングス体制への移行を図りました。

今後は世界各地の拠点間での連携を強化していきながら、多様性が生み出す力で世界に挑戦するべく組織拡大を図り、さらなる成長を目指していく考えです。

さまざまなバックグラウンドを持つ全ての社員やポテンシャルのある候補者の方に対して、平等な就業環境を提供していくために、ダイバーシティ&インクルージョン推進の取り組みにも尽力し、グローバルワンファームとしての地盤を固めていきたいと思います。今年度は日本オフィスでも採用人数をさらに増やしていく予定ですので、引き続きGTalentを通じた出会いを期待しています。

―最後に、外国人人材の採用を検討されている企業の方にメッセージをお願いします。

育った環境や文化の異なる多様な国の方たちと共に働くことは、圧倒的な視野の広がりやイノベーティブなアイデアなど、さまざまなメリットをもたらしてくれると思います。働き方に対する考え方も国によって違うので、学ぶところは大変多いです。

仕事の効率化一つとっても、デジタル化が進む今日もなお、紙とハンコの文化は日本特有の文化として根強く残っていますが、海外にはそもそもハンコがなかったりします。意思決定や提案方法などアプローチの仕方も、日本と海外とでは異なる部分が多いです。

どちらが良い悪いというのではなく、日本とグローバルの強みと弱みをさまざまに比較・精査しながら最良の選択をし、組織変更に活かしていけることも、外国人人材を採用するメリットの一つではないかと思います。

インタービューを終えて

「柔軟な組織づくり」は優秀な人材を惹きつけ企業競争力を強化します。グローバル人材採用を通じた組織・事業拡大を目指す企業様は、ぜひ本記事をご参考いただければ幸いです。

G TalentGitTapでは、企業様のグローバル人材採用をご支援しております。エンジニア採用の悩み、グローバル採用のコツなど、下記よりお気軽にご相談ください。