キャリア開発

キャリア開発

日本の就職人気企業ランキング2021!損害保険会社が人気

この記事では、これから日本で就職活動をする外国人留学生向けに、2021年卒業予定の就職活動をしている日本人大学生に人気がある企業やその理由をまとめています。他の国とは異なり、日本ならではのユニークな結果となっています。これから日本で就職活動をする外国人の方は是非ご参考にされてみてください。 日本の大学生(2021年卒業予定)の就職人気企業ランキング 新卒学生向けの就職情報メディアのキャリタス就活21が、2021年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象に就職希望の企業についての調査を行っています。そのランキングがこちらとなります。 8位三菱商事総合商社 順位 企業名 業界 1位 東京海上日動火災保険 損害保険 2位 損害保険ジャパン 損害保険 3位 伊藤忠商事 総合商社 4位 三井住友海上保険 損害保険 5位 日本航空(JAL) 空運 6位 全日本空輸(ANA) 空運 7位 ソニー 総合電機 9位 サントリーグループ 食品 10位 トヨタ自動車 自動車メーカー 参照:キャリタス就活21/人気企業ランキング 基本的には大手企業ばかりとなり、これは他の国においても同じような傾向になると思います。しかし、1位、2位、4位が損害保険会社というのは他の国では考えられないことだと思います。現在の日本の大学生は就職で何を求めているのか、なぜ海外で人気のインターネット企業やメーカーではなく、保険会社を選んでいるのでしょうか。 なぜ損害保険会社が人気なのか? 新型コロナウィルスの影響によって募集人数を減少した企業が多々ある中、損害保険会社は採用募集人数を減らしていないようです。損害保険会社は給与が比較的に高く、安定をしている印象があり、また学校の専攻なども関係なく、幅広い層の学生が応募ができることが人気を集めているのではないかと考えられます。 また、自動車保険の営業がメインだった損害保険は、近年、自動車の需要がなくなる可能性を考慮した上で、地震などの災害時に適用される保険に力を入れているため、損害保険業界はまだ成長性が高いと考えられます。 3つの損害保険会社がランクインすることで、21年卒の就活生は、チャレンジができる職場より安定な就職先を求めていると考えられます。 人気が上昇・低下した企業 今年トップ10にランクインした企業の中にはJALや伊藤忠商事のように毎年人気がある企業もあれば、東京海上日動火災保険などの損害保険会社のように、今年になってランキングが更に上位に上がった企業もあります。 これからは、ランキングの中でも特徴的な5つの企業について詳しく説明をしていきたいと思います。 東京海上日動火災保険 東京海上日動火災保険は、前年の人気企業ランキングでは10位でしたが、今年は1位となりました。この背景としては「平均年収の高さ」や「グローバルな環境」が要因として考えられます。 平均年収の高さ 東京海上日動火災保険では、基本給は他の企業と大きく差はないのですが、各社員がもらえる賞与は年収に大きな影響を与えています。この会社の平均年収は約835万円ではありますが、業績によると1000万円を超えるケースがよく見られます。 入社2ヶ月目の新卒社員に約60万円のボーナスが支給されたことがあり、この点で他の企業よりも収入面で魅力的と言えます。また、給与以外にも、社員には最大10万円の家賃補助が支給されたりするため、福利厚生においても優れており、待遇面で魅力を感じやすい企業と言えます。 グローバルな環境 東京海上日動火災保険は、国内だけではなく、グローバルに事業展開をしており、約45の海外拠点があります。世界の様々な大都市で働くことができるのも人気の理由と言えるでしょう。そのため、働く環境においても、ダイバーシティが浸透し、留学生や海外の方々にも人気の就職先となっているようです。 伊藤忠商事 日本には「商社」というビジネス形態の企業が大きな影響力を持っています。特に「総合商社」と言われる伊藤忠商事や三菱商事、住友商事などは常に大学生に人気がある就職先です。 総合商社とは? 総合商社は、食品、エネルギー資源、機械など様々な商品をグローバル規模で調達を行い、日本国内に限らず世界で販売を行なっています。国に大きな影響を及ぼす大きなプロジェクトもあり、またグループ会社にメーカーや金融会社などもあるため、グルーバルに大きな規模で事業を展開しています。 平均年収の高さ 伊藤忠商事の平均年収は約1400万円となっており、日本の企業の中でも非常に高い水準と言えるでしょうk。新卒1年目でも総合職社員の平均年収は約550万円なので、入社して1年目から高い水準の給与が得られることになります。 様々なスキルの取得 大手総合商社には日本国内や世界から優秀な人材が集まっており、ビジネスのノウハウを学べる環境がそこにあるだけではなく、優秀な人材から様々なスキルを取得できる側面もあります。英語などの語学、ファイナンスなどグローバルにビジネスをしていくためのスキルを学ぶことができることも人気の理由の1つと言えるでしょう。 日本航空(JAL) 航空会社特有の福利厚生 社会保険や交通手当などの一般的な福利厚生の他に、社員用航空券制度があります。この制度は社員が9割引きで航空券を購入することができるJAL特有の福利厚生です。旅行が趣味な学生にとって、とても魅力的に感じる福利厚生であることは間違いありません。 平均年収の高さ 航空業界は一般的な平均年収も高く、その中でもJALの平均年収は約827万円と業界の中でトップクラスとなります。 サントリーグループ 海外進出の成功 日本の大手飲料メーカーと言えば、キリンやアサヒ、サントリーなどが挙げられますが、その中でもサントリーが常に高い人気を集めています。その理由として、社風の魅力が良く挙げられます。「やってみなはれ」という創業者の有名な言葉がある通り、様々な新しい物事にチャレンジをしており、実際に海外への進出も一番最初に成功を収めているのもサントリーです。 非上場企業 サントリーグループは非上場企業であるため、株主のために短期的な成果を出す必要がないことから、長期的なプロジェックトに携わることが可能であることも魅力の1つなのではないでしょうか。 トヨタ自動車 なぜ人気が低下した? トヨタと言えば、日本で一番時価総額が高い企業であり、世界的にも有名な自動車メーカーとなります。日本の大学生の就職先として現在も10位と高い人気ではありますが、数年前と比べると就活生への人気は少しずつ低下しています。なぜなら、現在の若い層は自動車への興味が減っており、また自動車業界の今後を考えると、必ずしも成長産業とは言えない状況です。自動車への興味を持たなくなった学生が増えれば増えるほど、自動車メーカーに就職したい学生は今後も減少していくかもしれません。 まとめ コロナショックをきっかけに、2021年卒業予定の大学生は今まで以上に安定性を求めていると言われています。そのため、今後もランキングの上位には安定性が高い企業が入ってくると思います。その他にも、新たな考え方や国際的なコミュニケーションを求める学生が近年増加しているため、三井住友海上火災保険や伊藤忠商事などのダイバーシティや国際的な展開に力を入れている企業が就活生に人気も集めていくと考えられます。 日本で就職をすることによって、ご自身が望んでいるキャリア構築が実現できるよう心よりお祈りしております。 日本での就職を考えている留学生でIT関連の仕事に就職したいという方は、外国人ITエンジニア専門の人材紹介会社G Talent(ジータレント)にご登録ください。プロのコンサルタントが無料で就職活動をサポートいたします。

キャリア開発

日本企業のWEBアプリケーション開発手法~海外比較~

近年、日本企業ではWEBアプリケーションを開発する際、スクラム開発を含むアジャイル開発が多く見受けられるようになりました。 外国人ITエンジニアの転職エージェントでもあるGTalentにおいても、クライアント企業から依頼がある求人にスクラム開発経験者の要件が増えてきております。 今回の記事では、実際に「どのくらいアジャイル型開発が日本で普及されているのか?」、「海外と比べてどの手法が主に使われているのか?」など、海外と比較した日本のアジャイル開発の普及状況を説明したいと思います。 ITエンジニアで転職をお考えの方で日本企業の開発手法のトレンドを確認したい方やスクラム開発の日本における使用状況などを知りたい方、ぜひご参考にしてみて下さい。 WEBアプリケーション開発手法 まずは、現在日本のシステム開発現場で主に使用されている開発手法に関してご説明したいと思います。 ウォータフォール型開発 ウォーターフォール型開発は、エンジニアの間で一番古くから用いられている開発手法の一つです。アプリケーションに追加される機能全てを以下のような流れで段階1つずつ確認しながら次の工程に進む手法であります。 企画 ⇒ 設計 ⇒ 実装 ⇒ テスト ⇒ 納品 このようにシステムを1つ作る時に工程で全て分けられているため、修正などが必要な場合には後戻りができないのが最大な特徴であると言えます。この特徴により、スピードよりも、最初からクオリティーが求められるような場合に用いられることが多いです。 例えば、業務システムや大規模サービスなど大掛かりなシステム開発で仕様が完璧に決められており、途中で変更する可能性が低いプロダクトや、予算や納期などが定まっていて変更できないプロジェクトなどに使われるケースが多いです。 アジャイル型開発 ウォーターフォール型とは違い、アジャイル型開発は柔軟な開発方法です。この方法では、プロダクトをできるだけはやくリリースし、そこからどんどん改修を行なっていくことを目的にしています。 参照画像:VES(株式会社ヴェス)コラム「アジャイル型開発の重要性とは」 アジャイル型では、仕様をある程度決定したら、その後の要件変更や改修を見越して、ビジネスのニーズに合わせて、上記のプロセスを数回繰り返すことによって商品を完成させていくことが最大の特徴であります。 スクラム型開発 スクラム型開発はアジャイル開発の中でも一番有名な開発手法であり、スクラム開発=アジャイル開発となっているのが日本の企業では一般的です。スクラム型開発はアプリケーション開発で「無駄」をなくすために提案されたアジャイル型開発の一つのフレームワークになります。 スクラム型開発の要素 スクラム型開発の主な流れを以下に簡潔にまとめてみました。 プロダクトの優先順位を決めその順番に従って開発を進める 固定の期間(1~4週間、「スプリント」と呼ばれる)で開発を区切り、プランニングを行う デイリーで開発メンバーでタスク管理を行い、スプリント単位でステークスホルダーへレビューを行う ①~③を繰り返し、その都度ステークスホルダーに確認・修正点を明確化する 納品 先ほど述べたように、アプリケーション開発の「無駄」をなくすために用いられている開発方法ですので、プロダクトの終了期間が読みにくいことが特徴であります。 日本と海外の開発手法の状況 IT関連のシステム開発では全世界で同じ手段が使われていると思っている方が多いかもしれません。日本で使われている開発手法が海外では異なったり、もちろん海外の手法が日本より遅れているケースも少なくありません。 これからは、日本と海外におけるアプリケーション開発の手法で何が主流になっているかを述べていきたいと思っています。 日本の開発手法 ガートナージャパンが行った調査では、日本企業の43%はアプリケーション開発でウォーターフォール型の開発手法を用いられています。 この理由としては、日本企業が結果だけにフォーカスするだけではなくて、過程も重視するため、アジャイル型よりウォーターフォール型の方が期間や予算を把握しやすいため選ばれていると思います。ただし、多い人数のエンジニアを確保して作業を行うため、現在ITエンジニアが不足している日本においては、ウォーターフォール型の開発手法を見直す大企業も増えてきています。 参照:ガートナー / アプリケーション開発に関する調査 海外の開発手法 ビジネス向けのカスタムソフトウェア開発を行っているLvivityによると、海外では日本と異なって主流となっているのはビジネスサイドの要望に柔軟に対応できるアジャイル型開発となっています。 アジャイル型の中で最も使われいるフレームワークは、顧客や社内のビジネスサイドとチームを組んで定期的なフィードバックを頂くスクラム型開発であります。米国などでは自社内で開発を行っているケースが多いためソフトウエアの変更がしやすい方法が選ばれていると思われます。 参照:Lvivity / Software Development Methodologies 写真:情報処理推進機構 / 非ウォーターフォール型開発の普及要因の調査 まとめ 現在、日本と海外で主な開発方法は違いますが、日本でアジャイル型を用いられている企業が年々増加しています。その傾向を考えると、エンジニアとしてキャリアを構築するためには、スクラム型の開発手法を経験しておくことが重要になると考えられます。 日本でアプリケーションエンジニアやIT関係への就職・転職を検討される外国人の方がいらっしゃいましたら、外国人ITエンジニア専門の人材紹介会G Talent (ジータレント)にご登録ください。プロのコンサルタントが無料で就職活動をサポートいたします。

キャリア開発

オンライン日本語学習!人気サービスのメリット・デメリット

「日本の文化に興味がある」、「自身のキャリアのために日本の企業で働いてみたい」、「日常会話の日本語は全く困らないがビジネス的な日本語には自信がない」、などなど、日本語を勉強しようと思っている方は多くいらっしゃると思います。 この記事では、最近増えてきたオンライン日本語学習サービスに関して、そのメリットやデメリット、おすすめのオンライン日本語サービスを紹介していきたいと思います。 オンライン学習サービスのメリット・デメリット 近年、日本で働く外国人や留学生が増えたことにより、オンライン学習サービスを提供している企業が徐々に増加しています。 まずは、オンラインで学習する上での様々なメリットやデメリットをご案内したいと思います。 メリット 以下にオンライン学習サービスの主な4つのメリットについて説明していきたいと思います。 授業料が安い 基本的にマンツーマンレッスン 講師を自分で選択可能 時間の自由度 授業料が安い 実物の学校はないため、運営側のコストが安く、生徒に安い授業料で学習サービスを提供できます。日本にある語学学校は授業料が高いため、安い授業料で勉強をしたい方にはオススメです。 基本的にマンツーマンレッスン 新しい言語を習得するコツとして「話してみる」ことが結構重要ではあります。 グループや団体での学習の場合ではレッスンの時間やそのグループの人数にもよりますが、発言できるケースがマンツーマンの場合と大きく違ってきます。 レッスン中に講師を独占し、多く発言することによってグループレッソンより短期間で効率よくレベルアップすることができるのはマンツーマンのメリットです。 講師を自分で選択可能 日本語学校や日本語スクールでは、一般的に自身の語学レベルに基づいて講師を割り当てられます。レベルに基づいているとは言え、必ず講師と相性が合うとは限りません。これは、語学スクールに通えなくなったり、勉強に対する意欲が低下したりする原因の一つになることもあります。 マンツーマンの学習ではこの「トラブル」を無くすことができます。 オンライン語学サービスでは、基本的に講師の、顔写真、性格、キャリア、学習方法、などが講師のプロフィールに含まれております。 受講者が興味を持った講師とレッスンを受けることができます、万が一、相性が合わなかった場合には次のレッスンの際には他の講師を選べることができるのはまたオンラインサービスの魅力の一つです。 時間の自由度 日本語を勉強したいけど語学スクールへ通う時間がない、せっかく覚えた日本語を練習したいけど会社に勤めてるため語スクールに通えない、などの語学スクールに通えない理由が他にも多数あると思います。 日本語をオンラインで学習することによって、早朝から深夜までの時間帯でも予約できることができます。つまり、学校へ行く前や会社帰りでも日本語のレッスンを受けることができます。 デメリット もう一方では、オンライン学習サービスの主な3つのデメリットについて説明をさせていただきます。 所属講師の質 対面の会話ではない 持続の難しさ 所属講師の質 オンライン学習サービスを提供している企業の中では採用率の低さなどをアピールしますが、実際にプロの意識をもって指導してくださる講師もいれば、残念ながらそうでない講師も少なからず存在するかもしれません。 サービスを提供する側がもちろんこのような現象が起きないように改善すべきではありますが、オンラインであるからこそ、このような講師にあたってしまった場合には他の講師を予約すれば大丈夫です。 対面の会話ではない オンラインでの日本語学習の懸念点は、「対面での会話とは違う」と言われています。相手を目の前にすることで味わえる雰囲気がやはり画面越しの講師と話すのと話すときの雰囲気は違います。 情報をインプットできる場とアウトプットの練習ができる場であるオンライン学習で多くの情報を吸収して、対面での会話の時に自分自身が思うように物事を伝えられるようにするのが理想かと思います。 持続の難しさ 好きな時間で予約できるなどのポジティブな面もありますが、これも受講者が続ける意欲を沸かない原因の一つでもあります。一般的な語学スクールでは曜日や時間が定まっているため、自分でアクティブに学習ができないタイプの方でも、強制的にでも持続することが可能です。オンラインのサービスの場合、フレキシビリティがある分、ご自身でモチベーションを維持しながら学習をすることが求められます。 オンライン日本語学習サービスを選ぶ基準 コンテンツの充実さ 講師やレッスン方法だけではなく、それら以外のコンテンツで何を提供してくれているかを確認するようにしましょう。 例えば下記で記載しているZIPAN / 高品質ビジネス日本語は日本語学習の他にもビジネスマン向けの面接対策やビジネスコミュニケーション、日本語のメールや資料のチェックなどのサービスも提供しています。 講師の数 オンライン学習をやる上では自分で受講時間とその講師を予約しなければなりません。手間がかかるものではありますが、その他に講師の予約がいっぱいで予約が中々取れないっていうケースがよく見られます。そのため、オンライン日本語学習サービスを選ぶ際には、予約が取れやすい講師の数が少なすぎないようなサービスにしましょう。 おすすめオンライン日本語学習サービス ここでは、おすすめのオンライン日本語学習サービスを紹介していきたいと思っています。是非、ご参考にしてみて下さい。 Zipan オンラインで学ぶ 「高品質」ビジネス日本語 | Zipan オンラインで学ぶ 「高品質」ビジネス日本語 | Zipan https://www.zipan.jp 日本で働きたい世界中の人たちが、日本のビジネスで活躍できるようにZipanは、ビジネス経験豊富なトレーナーのサポートを受けながら、ビジネスプロセスや文化を学べるオンライン日本語会話スクールです。オンラインで学ぶ「高品質」日本語ならZipan ビジネス特化オンライン英会話No.1のビズメイツが提供するオンライン日本語学習サービスです。オンラインで学ぶ「高品質」日本語というキャッチコピー通り、トレーナー全員がビジネスパーソンである特徴を持ち、日本の職場で話す丁寧な日本語からビジネスマナー、効果的なコミュニケーション、日本のビジネスプロセスや文化を学べるオンライン日本語会話スクールです。 その方の日本語レベルに応じて授業が用意され、ビジネスでも使える日本語を学ぶ場合には、オススメのサービスになります。 J-OS new-hp   2 pockets オンライン日本語学校 | ジャパンオンラインスクール | 法人・企業用トップページ https://www.jos-corp.com 外国人社員への日本語研修はオンライン日本語学校ジャパンオンラインスクールへ。WBSや日経産業新聞でも紹介され、外国人スタッフの内定者研修、入社前研修、ビジネス日本語研修など、上場企業での導入実績も多数。お問い合わせ、見積依頼はお気軽にどうぞ。TEL045-550-3199 外国人向けのオンライン日本語学習サービスでありながら企業向けの日本語研修などのサービスも提供しているオンライン日本語会話スクールです。多くの日本企業でも外国人従業員向けに使われており、JLPTなどの日本語資格試験にも対応できるコースが用意されています。 Japaneasy jpnsy.com 日本語学習オンラインレッスン | Japaneasy(ジャパニージー) https://jpnsy.com/jp/index.html Japaneasy(ジャパニージー)は、世界中で活躍する日本語教師が教えるオンラインの日本語学習プログラムです。豊富な経験を有する日本語教師がマンツーマンの日本語レッスンを提供します。ビジネス日本語、日本語能力試験(JLPT)、日本語でのコミュニケーション能力の向上等をサポートします。お気軽にお問い合わせください! キッズから大人向けまでのコンテンツを持つオンライン日本語会話スクールです。また、就職活動やビジネス面での日本語のサポートも充実しているサービスとなります。 まとめ 今回ご紹介させていただいたオンライン日本語学習サービス以外にも、対面形式の日本語学校など多数のスクールが存在します。日本語をオンラインで学ぶことによってメリットもデメリットもありますが、大切なことはこれらのメリットを最大限に活かすことです。 自分が目指している日本語のレベルや日本語を自身のキャリアにどう影響させたいかを改めて考え、相応しい日本語会話スクールに出会うことを心より祈っております。 また、これらから日本語をビジネスで使って仕事をしたいという方で、IT関連の仕事で働く機会をお探しの場合、外国人ITエンジニア専門の人材紹介会G Talent (ジータレント)にご登録ください。プロのコンサルタントが無料で就職活動をサポートいたします。

キャリア開発

日本に留学する理由やメリット、人気の大学を解説

近年、日本に留学をする外国人の学生がますます増加しています。この記事では、現在日本の大学へ留学を考えている外国人学生に向けて、日本の大学に留学する理由やメリット、日本のどの大学に留学生が多いのかを説明していきたいと思います。 ※英語でこの記事をご覧になりたい方はこちら(English Here!)。 なぜ日本に留学? 多くの国の中で、なぜ日本を留学先に選ぶのか。まずは、日本が留学先に選ばれるいくつかの理由をあげたいと思います。 高い教育水準 日系企業でのキャリアップ 学生の金銭的なサポート 高い教育水準 どこの国も教育に力を入れていますが、OECDが進めているPISA(Programme for International Student Assessment)と呼ばれる国際的な学習到達度に関する調査によりますと、日本は上位10位以内に保っているため、一部の国を除いて、世界的にも教育水準が高い国と言えるでしょう。つまり、日本語という語学以外でも、日本で勉強するメリットは大きいと言えます。 参照:国立教育政策研究所/2018年調査の結果 日本語を学びながらキャリアップ 日本企業の中でグローバル化が進んでいることによって、多くの日本企業が世界中に拠点を持っており、特に中華圏や東南アジアなどのアジア圏に子会社を持つ企業が多くあります。留学生が、日本で習得をした日本語スキルを活かすことによって、母国の日系企業に入社をすると、語学スキルがない学生よりも、高いポジションや待遇を得られる期待ができます。 また、そのまま日本に残って、日本企業に働くことで、先端技術を習得したり、母国よりも高い給与を得られる可能性もあります。 学生の金銭的なサポート そもそも大学などの学費はどの国でも安いものではありません。しかも、日本の大学で勉強するということは海外留学をすることであり、母国で大学に通うよりも、とても高価なものではないかと思っている方は多いのではないでしょうか。 現在、日本政府や日本の大学は、積極的に留学生を受け入れているため様々な奨学金を設けています。日本学生支援機構のホームページに奨学金の内容が細かく記載されていますのでご興味のある方、是非参考にしてみて下さい(日本学生支援機構 / 奨学金)。 もしかしたら、奨学金を得ることにより、母国よりも安く大学に通える可能性があります。奨学金の内容は、大学によって異なる場合もありますので、気になる大学のホームページで確認することをお勧めします。 留学生が多い国立大学 2018年5月1日現在の日本学生支援機構のデータによりますと国立大学の中で留学生が多い大学は以下に記載しているものになります。   学校名 留学生数 東京大学 3,853人 大阪大学 2,480人 筑波大学 2,457人 京都大学 2,387人 九州大学 2,313人 北海道大学 2,101人 東北大学 2,087人 名古屋大学 1,981人 東京工業大学 1,689人 広島大学 1,659人 参照:日本学生支援機構/外国人留学生受入数の多い大学 留学生が多い私立大学 2018年5月1日現在、私立大学の中で留学生が多い大学は以下の通りとなります。   学校名 留学生数 早稲田大学 5,412人 東京福祉大学 5,133人 日本経済大学 3,348人 立命館アジア太平洋大学 2,867人 立命館大学 2,446人 慶應義塾大学 1,908人 明治大学 1,506人 同志社大学 1,397人 上智大学 1,395人 東洋大学 1,375人 日本大学 1,277人 日本ウェルネススポーツ大学 1,275人 城西国際大学 1,210人 拓殖大学 1,067人 関西大学 1,060人 参照:日本学生支援機構/外国人留学生受入数の多い大学 まとめ 日本に留学を考えている方は、今回の記事を参考に、ぜひご自身で色々と調べ、自分に合う大学を見つけましょう。日本に留学することで、ご自身が望むキャリアを構築されることを心よりお祈りしております。 また、日本に留学をし、そのまま日本でIT関連の仕事に就職したいという方は、是非、外国人ITエンジニア専門の人材紹介会G Talent(ジータレント)にご登録ください。プロのコンサルタントが無料で就職活動をサポートいたします。

キャリア開発

【転職】日本企業が求めるバックエンドエンジニアとは

ITがますます当たり前になっていくこれからの時代に、将来性が高い職種として注目を浴びているのが「バックエンドエンジニア」です。ほとんどの日本企業がWebサイトを持っている今、WebサイトやWebサービスの構築に関するサーバーやデータベースをはじめとするシステム側の管理を行う「バックエンドエンジニア」へのニーズは高まり続けています。 そこで今回は、期待が寄せられている「バックエンドエンジニア」について、仕事内容や必要なスキルなどを解説していきます。 日本のバックエンドエンジニア 現在、Webサイトのクオリティを高めることによって企業イメージのアップにつなげる日本企業が増えています。そのため、ユーザーに見えているデザインを含めたUI(ユーザーインターフェース)などを開発していく「フロントエンドエンジニア」のニーズが上昇中。しかし、表面だけ見栄えが良くても、ユーザーは離れてしまいます。そこで、ユーザーの目に触れない部分の開発の必要性を感じている企業から「バックエンドエンジニア」へのニーズが高まっています。 バックエンドエンジニアの具体的な仕事内容は、フロントエンドからユーザーが入力した情報を受け取り、処理するためのサーバー構築がメイン業務です。また、クライアントからWebサイトの制作依頼があった場合、要望を把握したうえで最適なハードウェアやOSの選定、サーバー構築、その上で動作するシステムの開発も手がけます。それと同時に、サーバーサイドのセキュリティの担保も求められています。バックエンドエンジニアの業務は、システム構築にも及びます。特に新しいソフトウェアやバージョンアップが行われた際、システムの環境調整や構築を行います。 海外と日本のエンジニアが置かれている環境の違い 海外では早い段階からIT技術の必要性が理解されていましたが、日本ではようやくIT技術の必要性が理解されるようになりました。そうした時代の変化から「バックエンドエンジニア」を採用する日本企業が増えています。しかし、海外のように社会的な地位の高さや高収入といったポジションは、まだまだ確立されていないのが現状です。ただ、バックエンドエンジニアをはじめとしたエンジニア全般を採用する動きが日本企業で加速しているため、今後の地位の向上や給与ベースのアップに期待しましょう。 バックエンドエンジニアに求められるスキル バックエンドはシステムの根幹を支えているからこそ、バックエンドエンジニアにはさまざまなスキルが求められます。言語スキルはもちろん、プロジェクトの進捗に関わるスキルの習得を目指しましょう。 1.言語スキル エンジニアである以上、当然ながら言語スキルは欠かせません。たとえばRuby、PHP、Pythonなどのように、ソースコードを逐次変換することでコンパイル処理の手間を省くだけでなく、プログラムの実行速度が速いインタプリタ言語は多くの企業で採用されています。併せて、頻繁に利用される処理部分を枠組み化したフレームワークの言語としてStruts、Spring、Rails、Laravelなどを習得するのも有効です。 さらにHTML/CSS、JavaScriptのような、Webページ制作の基本言語を押さえておくのも良いでしょう。これらの言語はフロントエンドエンジニアの領域ではあるものの、現場ではフロントエンドエンジニアと連携して業務を進めることも珍しくないため身につけておくと便利です。 また、近年では効率良くスピーディーな開発が行える点から、Go言語がトレンドとなっています。リクエストをもとに汎用性の高い使い方もできることから、Go言語を習得しておくと役立ちます。 さらに近年ニーズが高まっている、スマホ決済サービス関連の企業ではJavaを使える人材が求められている傾向にあります。キャッシュレス決済が進んでいる時代の流れを踏まえ、Javaを習得しておけば、どんな企業でも働くことが可能になるかもしれません。 2.ヒアリング力 バックエンドエンジニアに求められるスキルのひとつとして、クライアントの要望を聞き出すヒアリング力が挙げられます。 クライアントの中には、「とにかくWebページを作りたい」といった漠然としたイメージしかないこともあるでしょう。そんな状況でプロジェクトをスタートさせたとしても、トラブルが発生することは明らかです。だからこそ、「何のためにWebページを作るのか」、「Webページによってどんなゴールを達成したいのか」を地道にヒアリングしなければいけません。 さらに納期やコストによって実現できる仕様にも限界が生じるも、お互いに把握できていないままプロジェクトを走らせれば、大きな問題になる可能性もあります。ときにはエンジニアの知識が十分ではない相手に対し、わかりやすい言葉に言い換えて説明するスキルも必要となるかもしれません。 3.進捗管理能力 バックエンドエンジニアはプロジェクト全体の進捗を管理し、遅延を防ぐことも求められます。 特にエンジニアは自分の業務スピードを見誤り、多少無理をしなければ実現しないスケジュールを出してしまう傾向が見られます。残業を増やせば不可能ではないかもしれませんが、そんな状況が続けば体を壊し、離脱を余儀なくされます。結果としてプロジェクトそのものが頓挫してしまうこともありえます。 まずは開発に着手する前に、ひとりひとりが行うべきタスクを洗い出し、具体的なスケジュールを組み立てます。同時に、こまめに進捗を報告するように呼びかけ、少しでも懸念点があればすぐに相談ができる雰囲気を作ることも重要です。 バックエンドエンジニアの将来性と年収 今後もWebサイトやWebサービスの需要は高まっていく以上、エンジニア全般の仕事は無くならないでしょう。特にバックエンドは不備の発生やセキュリティ問題の防止を含め、サービスの改修や保守といった作業は半永久的に続きます。 また、バックエンドの仕事はフロントエンド言語よりも難しい傾向にあるだけでなく、携わる範囲が広いため覚えておくべき知識が多く、まったくの未経験から学習をしようとする人にとっては参入障壁が高いという印象も広まっています。これは、見方を変えれば「ライバルが少ない」ということでもあります。市場にバックエンドエンジニアの人数が少ない以上、スキルや経験を積み重ねていけば確実に強みになるでしょう。 しかしながら、現在ではサーバーからクラウドに移行する企業も多いほか、プログラミング言語の技術革新によって自動化が進んでいることも事実です。そんな背景もあり、今後「仕様書通りのものしか作れない」「自分なりの観点や工夫が伝えられない」といったバックエンドエンジニアは淘汰されてしまうことが予想されます。そうならないためには、日々最新の技術を追うのはもちろん、その他にもプラスアルファの付加価値を持ったバックエンドエンジニアになることが必須です。 また、バックエンドエンジニアの平均年収はおよそ400万円と、エンジニアの中でも比較的高い傾向にあります。その理由は先述の通り、不具合の発生を防ぐためにプログラミング以外にも求められるスキルや知識が多岐に渡るからでしょう。 付加価値を持ったバックエンドエンジニアを目指そう バックエンドエンジニアは、システムやWebサイトの重要な部分を支える職種です。今後もさまざまな企業での活躍が期待される反面、クラウド化やプログラムの自動化によって絶対に将来性があるとは言い切れなくなっています。 しかしそれは、「言われたことしかやらないバックエンドエンジニア」の価値が低下していくからこそ。積極的にサービスの改善点を探したり、地道にクライアントから要望を聞き出して叶えるために動くことができるバックエンドエンジニアの未来は、明るいものとなるでしょう。そのためにも、フロントエンドの知識やスキルを学び、付加価値を高めていくことも有効です。どの日本企業からも引く手あまたな自分になれるよう、自らの価値をあげるための行動も大切にしてみてはいかがでしょうか。

キャリア開発

【転職】日本企業が求めるフロントエンドエンジニアとは

世界中を見渡しても、ほとんどの企業が自社のホームページを持つようになったネット社会。日本も例外になく、企業が自社のホームページを持つことは当たり前になっています。そのような状況から、エンジニアを採用し、専任でWebページ制作を行う日本企業も増加傾向にあると言われています。 今までのサイト制作では、デザインやHTMLなどを組む作業をWebデザイナーが担当するのが一般的でした。しかし、近年の日本ではクオリティの高いWebページは企業のイメージアップにつながることから、工程ごとに担当者をわけて制作を行う体制が多く見られます。 その制作体制のひとつのポジションが、Webデザイナーが作成したデザインをもとにWebページの構築を行う「フロントエンドエンジニア」です。日本企業からのニーズが高まっているフロントエンドエンジニアに求められるスキルや仕事内容について解説します。 日本のフロントエンドエンジニア ユーザーが直接目にしたり、触れたりする部分のWebサイトやアプリのフロントエンド開発に携わるエンジニアのことを指すフロントエンジニア。業務内容は多岐に渡りますが、主にWebデザイナーが手がけたデザインをもとにHTML、CSS、JavaScript(jQuery)、PHPなどを使ってのWebサイトのコーディング、WordPressの構築やカスタマイズなどを行います。 フロントエンジニアと似た職業としてコーダーがありますが、日本ではまずコーダーを経験して、WebデザイナーのイメージをWebに再現できるようになってから、フロントエンジニアを目指すキャリアプランを描くエンジニアが多いと言われています。クライアントやユーザーの視点を取り入れ、使いやすいサイト設計や構成などを行えるフロントエンジニアに、日本企業から大きな期待が寄せられています。 海外と日本のエンジニアが置かれている環境の違い アメリカでは大学や大学院で専門知識を学び、学位を得ることでエンジニアとしてのキャリアをスタートさせることができます。しかし、日本では知識やスキルがないところからスタートでき、働きながら学ぶエンジニアも多いのです。そのため、社会的な地位や平均年収が高いアメリカに比べて、これまでの日本ではそれほど地位や年収は高くはありませんでした。 それが近年では、日本もIT技術の重要さが理解され、フロントエンジニアをはじめとしたエンジニア全般を高く評価する日本企業が増えてきています。その背景には、IT産業が年々活発化し、IT技術者のニーズが高まっていることが関係しています。 フロントエンドエンジニアに求められるスキルと年収 フロントエンドエンジニアはWebページを作ることが求められるため、HTMLやJavaScript、CSSといった言語の知識やスキルは必要不可欠とイメージされる人は多いのではないでしょうか。当然、使用できる言語が多ければ多いほど、表現の幅が広がり、クライアントからの要望に応えられますが、それに加えて「フレームワーク」や「コミュニケーション能力」「UI(ユーザーインターフェース)の理解力」といった部分も求められます。 ◆フレームワーク フロントエンジニアとして活躍していくためには、フレームワークを使いこなせることは重要なポイントです。特にVue.js、Angular、React.jsといったフレームワークを使えれば、作業の効率化だけではなく、統一したコードの書き方ができるため管理もしやすい。不具合の防止にもつながるので、まだ知識が足りないと感じる人は早めの習得が必要です。 ◆コミュニケーション能力 フロントエンジニアの必須スキルと言ってもいいのが、コミュニケーション能力です。理由は、ユーザーが利用しやすいWebページを作る際、クライアントから指示を出すのは難しい部分があります。そのため、フロントエンドエンジニアはクライアントから要望を聞き出すほか、ときには自分から提案をするといったコミュニケーション能力が必須なのです。また、コミュニケーションを取る相手は、クライアントだけではありません。デザインを担当するWebデザイナーやシステム構築を担当するエンジニアなど、社内でのコミュニケーションも重要です。自分の業務だけに集中するのではなく、全体を見てコミュニケーションを取りながらWebページの制作を進める能力が求められます。 ◆UI(ユーザーインターフェース)の理解力 先ほどもお伝えしたとおり、近年の日本ではクオリティの高いWebページは企業のイメージアップにつながるという考え方が広がっています。しかし、技巧に走ったデザインは魅力的である反面、複雑な操作性を煩わしく思うユーザーもいるかもしれません。そこで求められているのが、ユーザーが利用しやすいWebページを構築するために、ユーザーの視点に立ったUI(ユーザーインターフェース)設計スキルです。最近では、パソコンだけでなく、スマートフォンからWebページにアクセスするユーザーも増えています。つまり、デバイスに合わせたインターフェースを理解する力が必要なのです。 フロントエンドエンジニアの気になる年収 年齢や経験年数でばらつきは見られるものの、フロントエンドエンジニアの年収はおおよそ380万円ほどと言われています。IT業界の中では比較的低い額ですが、日本国内でのニーズは年々高まっているため、コツコツと経験を積み、スキルを獲得していくことで収入は着実に上がっていくことでしょう。 大手企業とベンチャー企業の違い フロントエンドエンジニアのキャリアパスとしては、主に開発マネージャーなどの管理側、エンジニアの道を極める現場側のいずれかが挙げられます。 もしも管理側を目指すのであれば、マネジメントのスキルや知識、チームメンバーの進捗管理が必要となります。そして現場側を目指す場合は、日々最新の情報をキャッチし、新しい言語が登場すれば習得するような努力を積み重ねるのが良いでしょう。 また、フロントエンドエンジニアは、転職を重ねながらキャリアを積んでいることも多くあります。大手企業、ベンチャー企業に転職した場合の環境の違いを比較してみましょう。 大手企業に転職した場合 企業規模が大きいと、部署や職種ごとに業務範囲が細かく分かれます。そのため、関係者の人数が多く、会議が繰り返し行われることも珍しくありません。したがって意思決定が遅く、スピード感のある仕事をしたい人には働きづらさを感じるでしょう。 しかし、分業により自分のすべき業務が明確に分かれているため、必要以上に時間を拘束されることは少ないと言えます。業務後に自分の時間を確保できるので、参考図書やプログラミングスクールを通してスキルや知識を培うことも可能です。 大手企業では、さまざまな規模の案件に携わった経験をもとに、業務の進め方や使うツールをすでに確立していることが多いです。その反面、企業規模が大きいからこそ、進まないこともあります。例えば、業務効率の向上を目指し、新たなツールを導入しようとしても、上層部の承認に時間がかかってしまうケースも多くあります。そのような環境ですが、案件の幅が広い分、経験値を高められ、困った時の対処法なども学ぶことができます。 ベンチャー企業に転職した場合 ベンチャー企業は大手企業より資金やリソース面では劣りますが、自由度が高いという特徴があります。「リソースが少ないから、このツールで業務効率を上げよう」と新しいツールの導入を行えるなど、自分の意見が通りやすい環境があります。より働きやすく職場を改善するためにどんどん声をあげたいと考えている人には最適です。 また、大手企業では昔からの日本の考え方が根強く残っており、今も年功序列の企業もあります。そのような場合は、経験が浅ければ急激なキャリアアップは難しいかもしれません。しかし、ベンチャー企業は代表を含め比較的若いメンバーが多く、能力が高ければ昇進することは十分に可能です。 そしてベンチャー企業は、自分がやってみたいことに積極的にチャレンジできる環境でもあります。経験を積むために貪欲に取り組める人にとっては、ベンチャー企業への転職がおすすめです。「いずれは起業したい」と検討している人も、間近で会社経営の全てを学ぶことができるベンチャー企業での経験は後に生きてきます。 「もう少しエンジニアとして勉強がしたい」と考えている人は大手企業に、「自分のスキルをもとにキャリアアップを目指したい」と考えている人はベンチャー企業に、転職をすると良いでしょう。 フロントエンドエンジニアには将来性がある 業界や規模に関わらず、自社のホームページなどに力を入れている日本企業では間違いなく、今後も多くのWebページを制作していきます。そして、デザインやツールのアップデートは繰り返されるため、当然ながらWebページもその都度微調整が必要になるのです。高まっていくフロントエンドエンジニアのニーズに応えながら、どの企業でも問題なく業務ができるよう常に自分自身のアップデートを続けることが重要です。一生戦っていけるフロントエンジニアを目指し、まずは自分のキャリアプランを洗い出すところから始めてみてはいかがでしょうか。

キャリア開発

【転職】日本企業が求めるデータサイエンティストとは

情報技術の発達により、年々世界中の企業では「情報」を重要視する傾向が見られています。それは膨大な情報の中から本当に価値のある情報を見分け、ビジネスの場面で活かすことが成長につながると気づいたからに他なりません。 それに伴い、大量のデータを分析し、有益な情報を収集する「データサイエンティスト」の需要が急激に高まっています。アメリカでは3年連続でベスト・ジョブに選ばれているように、今後もデータサイエンティストには大きな期待が寄せられるでしょう。 今回は国内外で注目を浴びている「データサイエンティスト」という職業について、仕事内容や必要なスキルなどを紹介します。 日本のデータサイエンティスト データサイエンティストの業務内容は、業界によって多岐にわたります。しかし共通していえるのは、高度なデータ分析技術によってビジネス課題を解決するための専門職であることです。 データサイエンティストが分析するビッグデータは、企業が保持、収集しています。テクノロジーの進化により、それまで習得できなかった情報が集められるようになったり、記録や保存を断念していた量のデータが管理できるようになったことから、各企業では膨大なデータを保有することが可能になりました。 これらの一貫性のない膨大なデータをまとめ、企業の実績につながるヒントを得るデータサイエンティストは、データに価値が置かれつつある現代において重要視される職業となっています。 たとえば消費者の購入履歴をもとに、年代や性別、どの時期にどんな商品を購入しているのかをまとめたデータを分析すれば、マーケティングに有益な情報を得られます。 また、ある飲料メーカーでは、自動販売機に個人の視線を追跡できるデバイス、アイトラッカーを設置し、購入者の視線を分析したところ、視線が下段に集まることがわかりました。それまで信じられていた商品棚や自動販売機では、左上から視線を動かすという“Zの法則”を覆すデータにより、飲料メーカーでは売れ筋の商品を自動販売機の下段に配置し、売り上げをアップさせたと言います。これも、ビッグデータの活用が企業の実績につながった一例といえるでしょう。 データサイエンティストのニーズが年々高まる一方、経済産業省が発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査報告書」によれば、2020年に約4.8万人もの「ビッグデータ」「IoT」「人工知能」に関する人材が不足することが予測されています。 そんな背景もあり、アメリカでは各大学でデータサイエンスに関するプログラムが開講されています。アメリカでデータサイエンティストとして働く人の平均年収は1000万円とされているものの、育成の場作りに取り組まなければデータサイエンティストの数は確保できないことがうかがえます。 日本でも総務省が2019年5月よりオンライン講座で「社会人のためのデータサイエンス演習」を開講し、実践的なデータ分析の手法を学習するためのきっかけ作りを始めています。これらの取り組みからもわかるように、各国では、データサイエンティストの育成が急がれているのです。 求められるスキルや得られる収入 データサイエンティストに求められるスキルと聞いたとき、「データの収集と分析を行うためのITスキル」を想像する人も多いかもしれません。もちろん、データを取り扱うスキルは不可欠ですが、それに加え、データを事業に生かすためのビジネススキル、分析結果から予測を行うための統計解析スキルも求められます。 ◆ITスキル データサイエンティストにとって、データ操作を行うための言語であるSQLは必須のスキルともいえます。SQLを使えるということはデータの抽出から分析までを自分で行えることでもあり、エンジニアに依頼する手間を省けます。そして、データを実際に活用できる形に処理するために、RやRubyやPythonなどといった知識も重要です。 ◆統計解析スキル 適切なデータを収集し、分析を行うためには統計学にまつわる知識とスキルが必要です。統計に関する能力を検定する「統計検定」の試験も行われており、統計を行うための知識やスキルを身につけるのに最適です。 ◆ビジネススキル せっかくデータを分析し、統計を行っても事業における課題を解決に導かなければ意味がありません。マーケティングや営業、ファイナンスなどビジネスマンとして企業が直面している課題を理解し、論理的に解決に向かうための方法を考える力が必要です。 さらに得られたデータ分析の結果を社内で共有する際、専門的な知識や言葉を使って説明しようとしても相手に理解してもらえない可能性があります。そんなときは、わかりやすく説明するためのプレゼンテーション能力や文章作成スキルは不可欠です。 データサイエンティストの多くは、幅広い分野を学ぶため、専門書籍を読む、資格取得に向けた勉強をするといったことを日々行っています。常に最新の技術や知識を学び続けることで、解決へのヒントにつながっているのでしょう。 企業の規模や勤続年数、業務内容によって異なりますが、データサイエンティストの平均年収は最低でもおよそ600万以上と言われています。他の職業と比較しても高額であり、データを重要視する企業が増加するにつれ年収はさらに上がっていく見込みです。 理想のキャリアを歩もう “大企業”と“ベンチャー企業”では、データサイエンティストとして働く際に業務の内容や環境が異なります。中には「データサイエンティストとして入社したものの、実際に任されたのはプログラムの動作確認や、データサイエンティストでなくてもできる業務だった」という経験談も聞かれます。それぞれの特徴を知り、自分のキャリアマップとの差が生じないよう意識しましょう。 ◆大企業 大企業には、「人を育てるための環境」が整っている傾向があります。それは社員の人数が多く、取り組んだ業務について丁寧なフィードバックが得られる大企業ならではの特徴と言えるでしょう。また、規模の大きい業務に携われるのは、大企業であるからこその特権でもあります。 ◆ベンチャー企業 AIソリューションに関わるベンチャー企業では、データサイエンティストのニーズが急激に高まっています。データサイエンティストの採用は積極的に行なわれており、ハードルは低くなっていると言えるでしょう。 ベンチャー企業は大企業ほど大きな案件に携わるチャンスが多くありません。また、データサイエンティストとしての業務経験がない新卒や別の職種からの転職だった場合、研修などの環境が整っていない可能性も。 しかし、ベンチャー企業はひとつの業務に対し、自分に与えられる裁量が大きいという特徴があります。自分に課せられる責任は大きいものの、「さまざまな業務を自分の力で動かしていきたい」と考えている人にベンチャーは向いています。 一部では「AIの台頭により、将来的にデータサイエンティストは必要なくなる」という見解が広まっています。たしかにデータ収集などはAIに任せる可能性はありますが、データサイエンティストの人材が不足する懸念は変わりません。そしてIT技術の発展により、今後データの重要性はさらに増していくでしょう。 だからこそ、「情報収集」はAI、「得られたデータの分析」は人間と、得意分野をわけて共存していく未来もありえます。引き続きデータサイエンティストは世界中で活躍する職業となっていくのです。 データサイエンティストとして輝く未来を実現しよう 国内外を問わず、大きな期待が寄せられているデータサイエンティスト。必要となるスキルや知識が多岐にわたるため、高度な職業といっても過言ではないでしょう。 しかしあらゆる課題を解決し、多くの企業をより良い方向へ導くことができるのも、データサイエンティストの魅力のひとつです。今後の可能性をもとに、転職を検討してみてはいかがでしょうか。

キャリア開発

プログラミング言語ランキング!日本で高年収の言語はコレ

外国人エンジニアの方は、それぞれ得意なプログラミング言語があると思います。とはいえ、200以上もあると言われるプログラミング言語は移り変わりが激しく、次々と新しい言語が登場しては注目を浴びています。日本でITエンジニアとして働くのであれば、日本でよく使われているプログラミング言語を習得していないと、やりたい仕事に就ける可能性も低くなってしまうでしょう。 本記事では、これから日本で働きたい外国人エンジニアに向け、日本で人気の高いプログラミング言語のランキングやトレンド、また、高収入が狙える言語などをまとめています。 日本でのプログラミング言語ランキング 「プログラミング言語実態調査 2018(日経xTECH)」は、日本のシステム・ソフトウェア開発現場で実際に使われているプログラミング言語の調査結果を発表しています。この調査は、ITエンジニアに現在使っているプログラミング言語を3つまで答えてもらう方法でおこなわれました。結果は、以下のとおりです。 <プログラミング言語実態調査 2018(日経xTECH)>をもとに作成 人気ランキング1位「C/C++」!その魅力とは C言語は、1972年にアメリカで開発されたプログラミング言語です。現在使われている多くのプログラミング言語はC言語の影響を受けて開発されており、プログラミング言語の源流のような存在だと言えます。汎用性に優れているのが特徴で、OS開発から機械を制御するシステム、デスクトップアプリケーションや組み込みシステムまで、幅広く採用されています。 C/C++は、C言語の拡張版として1993年に開発された、オブジェクト指向型のプログラミング言語です。C言語と同様に汎用性が高く、OS、ゲーム、ブラウザ、ロボットなど身近なシステムに幅広く使われています。高速処理を実現できるため、画像解析が必要となるシステム開発にも重宝される言語です。 人気ランキング2位「JavaScript」!その魅力とは JavaScriptは、90年代中頃にアメリカで開発されたスクリプト型のプログラミング言語です。Webシステム開発には欠かせない言語であり、Webサイト制作からWebアプリ開発まで幅広く用いられています。OSに依存せずブラウザ上で動作するのが特徴で、Webページに組み込むことでよりインタラクティブな表現が可能になります。 人気ランキング3位「C#」!その魅力とは C#は、Microsoftが開発したプログラミング言語で、Microsoft独自のフレームワーク「.NET Framework」上で動作する言語です。Windows系のシステム・アプリケーション開発において幅広く採用されており、ゲームプログラミングにも用いられます。Microsoftが提供している統合開発環境(IDE)「Visual Studio」を使うことで、より強力で効率的な開発が可能になります。 人気ランキング4位「Java」!その魅力とは Javaは、90年代前半にアメリカで開発されたオブジェクト指向型のプログラミング言語です。”Write once, run anywhere”(一度、プログラムを書けばどこでも実行できる)という思想が息づいたJavaは、「JVM」という仮想マシン上で動作するのが特徴で、JVMさえ動けばOSに依存せずどんなコンピュータ上でも動きます。エンタープライズシステムや組み込み系システムの開発を得意とするほか、WebアプリやAndroidアプリ開発など幅広く用いられています。 人気ランキング5位「Python」!その魅力とは Pythonは、1991年にオランダで生まれたプログラミング言語です。従来から海外では人気のある言語ですが、近年では日本でも注目度が高まっています。文法がシンプルで書きやすい・読みやすい点と、充実したライブラリがあるのがPythonの大きな特徴です。Webアプリ開発にも使われる言語ですが、特にAIやビッグデータ、IoTなどの分野での活用が進んでいます。 業界別!日本のプログラミング言語トレンド ゲーム開発の業界でトレンドの言語は「C++」「C#」 C++は上述のとおり、C言語をより高度化するために拡張されたプログラミング言語です。C++は、コンピュータが理解しやすい書き方をするため処理速度が早く、ゲームプログラミングに向いており、ゲームを開発するためのライブラリも豊富です。 C#もゲーム開発に適したプログラミング言語で、ゲームを効率的に作ることができます。C#が使えるゲームアプリ開発環境「Unity」が世界的に普及していることもあり、C#でプログラミングをするゲームエンジニアは非常に多くいます。 Androidアプリ開発業界のトレンド言語は「Java」から「Kotlin」へ Javaは上述のとおり、優れた汎用性から幅広い開発現場で採用されているプログラミング言語です。Androidアプリ開発に適していますが、Webアプリやデスクトップアプリの開発にも使われます。後述するKotlinも勢いを増していますが、案件数・求人数などは、まだまだJavaのほうが多くを占めています。 Kotlinは、2011年に開発されたプログラミング言語で、GoogleがAndroidアプリ開発の公式言語に追加したことで話題になりました。Javaよりもシンプルなコードを書ける点や、開発における安全性を担保しやすい点などがメリットで、Androidアプリ開発にKotlinを採用する企業も増えています。 iOSアプリ開発業界のトレンド言語は「Objective-C」から「Swift」へ Objective-Cは、Appleが開発したプログラミング言語で、iOSアプリの開発言語として知られています。C言語をもとにオブジェクト指向化された言語です。Objective-Cで書かれたiOSアプリは多くありますが、近年は後述するSwiftに主役の座を譲りつつあります。 Swiftは、2014年にAppleが発表したプログラミング言語です。コードが読みやすく書きやすいなどのメリットから、iOSアプリ開発をSwiftへ移行する企業が増えています。 日本のプログラミング言語別の年収ランキング 「プログラミング言語別年収ランキング2018」は、ビズリーチが運営する求人検索サイト「スタンバイ」が発表したランキングです。このランキングは、スタンバイに掲載されている正社員の求人情報を対象に、各プログラミング言語名が含まれる求人情報の提示年収の中央値を集計したものです。結果は、以下のとおりです。 出典:プログラミング言語別年収ランキング2018【求人検索エンジン「スタンバイ」調べ】 高収入プログラミング言語ベスト3 1位「Go」 Goは、2009年にGoogleが開発したオープンソースプロジェクト向けのプログラミング言語です。Linux、Windows、MacOS X、Android、iOSなどの主要なOSにはすべて対応しており、そのシンプルな仕様からGoを開発言語とする企業も増えています。 日本ではLINEやメルカリ、はてなやGunosyといった企業がGoを導入しており、ここ数年で急激に注目度が高まっています。高年収を狙うため新しいプログラミング言語を習得するなら、Goは最有力の選択肢になってくるでしょう。 2位「Scala」 Scalaは、2003年に公開されたプログラミング言語で、オブジェクト指向と関数型言語の性質を兼ね備えた言語です。Javaとの高い互換性があり、Javaよりも短くてスマートなコードを書けるのが特徴です。 世界的にはTwitterやLinkedinなどでScalaが使用されており、日本ではChatworkやビズリーチなどでも採用されています。Scalaを採用する企業が増える一方で、Scalaを扱えるエンジニアは不足しているため、将来的に習得する価値のあるプログラミング言語だと言えます。 3位「Python」 AIやビッグデータ、IoTなどの分野で、近年活用が進んでいるプログラミング言語がPythonです。Pythonは、機械学習やディープラーニングに最適なライブラリが充実しています。 有名なところでは、YoutubeやDropbox、InstagramなどもPythonによって構築されています。AIやビッグデータを用いた分析・取引が増え続けていることもあり、Pythonエンジニアを求める企業が増加しています。 まとめ 外国人エンジニアが日本で働くには日本語力も重要ですが、やはり土台として、プログラミング言語のスキルや開発実績は欠かせません。日本企業にニーズのあるプログラミング言語のスキルを高めたり、新たなプログラミング言語を身に付けるなど、ITエンジニアとしての成長意欲が高い人なら日本で有利な就職・転職ができるはずです。

キャリア開発

外国人エンジニア向け!日本語力を測る検定「JLPT」とは

近年、ITエンジニア不足に悩まされる日本では、大企業だけではなく中小企業においても、外国人エンジニアの採用を進めています。さらに、外国人留学生や海外での大学卒業予定者を対象とした新卒採用に力を入れる企業も増えています。 このように日本には、外国人エンジニアが活躍できるフィールドが広がっているわけですが、外国人エンジニアが日本企業で働くにあたってクリアしなければいけないのが「言葉の壁」です。「有利な条件で働きたい」「高収入を狙いたい」と考えるのであれば、開発スキルや経験はもちろん、「日本語力」も重要なポイントになってきます。 本記事では、日本企業が外国人エンジニアを求める背景や、外国人の日本語力を測る目安になる「日本語能力試験(JLPT)」などについて解説していきます。 外国人エンジニアを採用したい日本企業が増加中! 近年、日本企業では外国人エンジニアの登用が急ピッチで進んでいます。以前は、大企業に目立った傾向でしたが、最近では中小企業も外国人エンジニアの獲得に乗り出しています。 なぜ今、日本人エンジニアではなく外国人エンジニアに注目が集まっているのか?様々な要因がありますが、大きくは以下の「少子高齢化による人材不足」と「グローバル化への対応」の2点に集約されると思います。 少子高齢化による人材不足 日本の少子高齢化は、非常に深刻な局面を迎えています。今後は、少子高齢化が進んで労働人口が減少することで、今以上にITエンジニアが不足することが懸念されています。経済産業省は、「2030年には約41万人(楽観値)~約79万人(悲観値)のIT人材が不足する」という予測を発表しました。全産業的なITエンジニア不足を日本人の人材だけでは補いきれないため、外国人エンジニアの獲得が進んでいるのです。 グローバル化への対応 近年、日本企業は海外マーケットに進出していますが、日本人だけにこだわった採用活動をしていては、グローバル化の流れに追いつけず、企業の成長が鈍化してしまいます。そこに危機感を覚えた日本企業は、外国人の人材を積極的に採用するようになりました。ITエンジニアにおいても、優秀な外国人を採用することで労働力を補完できるだけでなく、多国籍の人材が融合することで企業の発展につながります。 日本語能力試験(JLPT)はN2以上が望ましい! 日本で働きたい外国人エンジニアにとって、今は追い風の状況と言えますが、異国で働く際に避けて通れないのが言葉の問題です。外国人エンジニアが日本で就業しようと思ったら、ITエンジニアとしてのスキルだけでなく「日本語力」も必要になってきます。 外国人の日本語力を測る基準として一般的なのが、「日本語能力試験」です。 日本語力を測る「日本語能力試験」とは? 日本語能力試験(JLPT:Japanese Language Proficiency Test)は、日本語を母国語としない人のための日本語能力を測定するための検定です。7月と12月の年2回、試験がおこなわれます。 ※「日本語検定試験」という似た名称の検定がありますが、こちらは日本語を母国語とする人向けの検定です。 日本語能力試験の初年度(1984年)の受験者数は全世界で約7,000人でしたが、2019年には日本の47都道府県、海外86カ国・239都市で実施され、約90万人が受験しています。 日本語能力試験のレベルは5段階 日本語能力試験は、主に日本語を「読む能力」と「聞く能力」が問われる検定です。レベルはN1~N5の5段階に分かれており、レベルごとに試験問題が違います。N1がもっとも難易度が高く、N5がもっとも難易度が低くなっており、自分の日本語力に合わせて受験できます。 日本語能力試験のレベルは、外国人の日本語力を測るための重要な指標です。外国人の就職・転職、昇給・昇格、留学・入試など、様々な場面でN1~N5のレベルが使われています。 外国人エンジニアに求められる日本語力はN1・N2 外国人向けの求人情報では、「必須スキル:日本語能力試験2級(N2)」や、「望ましいスキル:日本語能力試験1級(N1)」といった記載を目にすることがあると思います。 外国人エンジニアに求められる日本語力は企業によって異なりますが、一般的には「N1」「N2」のレベルが求められます。最近はエンジニア不足の深刻化により、N3レベルでも募集をしている企業もありますが、有利な条件で就職・転職をするためにはN1・N2レベルが望ましいでしょう。 N1は非常に難易度が高く、合格するのに必要な漢字数は約2,000文字、単語数は約10,000語とも言われています。これは、日常的に日本語を使っている外国人のレベルです。N2の合格に必要な漢字数は約1,000文字、単語数は約6,000語とされており、N3に比べると大幅に難易度が上がります。 なお、日本語能力試験の公式サイトでは、N1・N2の認定の目安を以下のように定めています。 >>日本語能力試験の目安はこちら 日本語力を高めるとエンジニアとしての価値も高まる! 日本企業には英語を話せる社員がいないケースも・・・ 外国人エンジニアに日本語力が求められるのは、英語を話せる日本人社員が少ないことも一つの理由だと言えます。 ITエンジニアの仕事は、英語でコミュニケーションがとれればプロジェクト運用に大きな支障はありません。しかしながら、英語を話せる日本人は少なく、企業によっては英語でのコミュニケーションが難しいケースもあります。英語が苦手な採用企業からすると、外国人エンジニアは日本語ができることが必須であり、日本語力は高いに越したことはないのです。 将来的には外国人エンジニアの橋渡し役にも! 日本語ができる外国人エンジニアは、日本人エンジニアとコミュニケーションをとりながら働くことができます。うまく連携できればプロジェクトを効率化できますし、トラブルが起きるリスクも最小限に抑えられます。 当然のことですが、母国語や英語しか話せないエンジニアよりも好条件で働けますし、キャリアアップを考えるうえでも有利です。将来的にはPMとして活躍したり、ブリッジSEとして外国人エンジニアの橋渡し役になることも考えられます。 面接で「話す力」をアピールしよう! 日本語能力試験のN1・N2を取得している人は、中国や台湾など漢字圏の国の人が多い傾向にあります。一方で、非漢字圏の国の人にとっては漢字の読み書きが難しいため、日本語能力試験での点数も低くなってしまうようです。 しかしながら、日本語能力試験では「話す能力」は問われないため、試験のレベルは話す能力に比例しないケースもあります。たとえば、日本語能力試験はN3でも、コミュニケーションに支障がない方もいるでしょう。そういった方は、採用面接でアピールできる可能性もあります。 外資系ではなく日本企業であれば、通常、採用面接は日本語でおこなわれますので、その際にうまくコミュニケーションがとれれば、採用の道が開けるかもしれません。 まとめ 現状では、日本語レベルが高い外国人エンジニアは、開発スキルや経験に乏しい傾向にあるようです。この裏返しも同様で、開発スキルや経験が豊かな外国人エンジニアは、日本語レベルが低い傾向にあるようです。 いずれにせよ、日本でITエンジニアとして活躍するためには、日本語力が大きなポイントになってきます。日本語力を高めることが人材としての希少性を高め、それが年収アップやキャリアアップにつながるはずです。そして何より、日本語力を高めることができれば、プライベートも含め日本での生活はより充実したものになっていくでしょう。

キャリア開発

多様化するエンジニアのキャリアパス。日本で成功するには?

エンジニアとして活躍する外国人のみなさんにとって、日本で自分自身のキャリアをどう描いていけるかはとても気になるでしょう。 近年、エンジニアのキャリアパスは多様化しています。そこで本記事では、従来のキャリアパスから現在のキャリアパスへの変化、そして日本で成功を掴むための方法などを解説。今はまだ漠然としているキャリアパスを鮮明に描けるような情報をお届けします。 エンジニアのキャリアパスの変化 java、JavaScript、Perl、PHP、Objective-Cをはじめ、新しいプログラミング言語でのシステム開発、開発したシステムに関連する技術など、より専門的で細分化されたIT技術が求められるようになってきました。 その動きに比例するようにニーズに対応していくためエンジニアの役割も多様化しています。結果として、エンジニアのキャリアパスも多様化、複雑化。将来を描きにくくなっている方も多いのではないでしょうか。 とは言え、プログラミング言語は世界共通。スキルと経験があれば日本でも世界でも理想のキャリアパスを実現することができます。 この記事では、どのようにキャリアパスが多様化してきたのか、「今までのエンジニアキャリアパス」と「現在のエンジニアキャリアパス」を比較しながら、解説していきます。 今までのエンジニアキャリアパスとは PG(プログラマー) ▼ SE(システムエンジニア) ▼ PL(プロジェクトリーダー) ▼ PM(プロジェクトマネージャー) 上記が従来の一般的なエンジニアキャリアパスです。以前はPG (プログラマー)としてキャリアをスタートさせて、経験を積み重ねながらキャリアを歩んでいきました。このキャリアパスの形が近年では下記のように変化を遂げています。 現在のエンジニアキャリアパスとは PG(プログラマー) ▼ PM (プロジェクトマネージャー) ▼ ITコンサルタント ▼ ITアーキテクト ▼ ITスペシャリスト 上記が現在主流となっているエンジニアキャリアパスです。 この他にも「フルスタックエンジニア」といった専門分野に精通するエンジニアや「CTO」と言われるトップエンジニアへのキャリアパスも目指せるようになり、キャリアに応じた多様な道が現れてきています。 そして、今後のIT技術の発展によって、日本ではさらにキャリアパスは多様化すると考えられています。 エンジニアの多様なキャリアを紹介 新しいプログラミング言語の登場、新しい情報システムの開発など、目まぐるしくIT技術が変わるIT業界において、常に新しい専門技術者が誕生しています。そこで、多様なキャリアパスを描いていくために、エンジニアの各専門職について紹介します。 【今までの主流だったキャリアパスの各専門職】 PG(プログラマー) プログラマーは、システムエンジニアが設計したシステムに対して、java、JavaScript、Perl、PHP、Objective-Cなどの必要なプログラミング言語を使用して作業を行う技術者です。 SE(システムエンジニア) システムエンジニアは、クライアントがどのようなシステムを求めているかをヒアリングから正確に把握し、プログラマーに的確な指示を出して、最適な仕様のシステム開発を行う技術者です。 PL(プロジェクトリーダー) プロジェクトリーダーは、システム開発などのプロジェクトを遂行するための現場管理を行います。プロジェクトの要件定義や基本設計、詳細設計などを把握し、システム構築の確認、テスト、納品までを管理する現場責任者です。 PM(プロジェクトマネージャー) プロジェクトマネージャーは、開発するシステムに応じて、予算やスケジュールの決定や開発メンバーの招集を行い、プロジェクトチームを結成します。そしてクライアントに納品するまでプロジェクトを遂行していくマネジメント職です。 【現在の主流であるキャリアパスの各専門職】 ITコンサルタント ITコンサルタントは、企業のIT戦略の策定、システムの見直し、新システム導入の提案、システムの最適化・動作検証などを行います。「ヒアリング・分析」「提案」「マネジメント」と多岐に渡ってシステム開発業務を行う最上流工程を担当する職種です。 ITアーキテクト ITアーキテクトは、経営におけるビジネス戦略において、最適なシステムを開発するために共通仕様や要件定義、システムの方向性や検討・提案、運用・保守要件まで多岐に渡って行うことができる技術者です。 ITスペシャリスト ITスペシャリストとは、ITスキル標準(ITSS)が定める「プラットホーム」「システム管理」「データベース」「ネットワーク」「分散コンピューティング」「セキュリティ」の6つの専門分野のいずれかにおいて、レベル3以上を満たす技術者です。 【職種別の給与水準】 <出典:経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」(平成29年8月21日)> キャリアパスが多様化し、それぞれの職種によって収入にも差が出てきました。 上図はIT関連産業における職種別の給与水準です。プログラマーやシステムエンジニアからキャリアをスタートし、管理職系にキャリアアップするか、アーキテクト系でキャリアアップするかによって給与平均は変わります。これから歩みたいキャリアパスの指標として参考にしてみてください。 エンジニアが理想のキャリアパスを描くためには 思い描いているキャリアパスを実現するために“どんなプランを立てて行動に移していけばいいのか”。IT技術の発展、多様化しているからこそ、実現したいキャリアを歩むために「自分の市場価値の理解」「自分のレベルの把握」「キャリアプランの明確化」を行なっていくことが重要です。それではこれから、日本で成功を掴むためのキャリアパスのポイントを解説していきます。 外国人エンジニアの日本での市場価値 2019年をピークにIT人材は減少傾向となり、より一層の人材不足が懸念されています。そのことから、外国人エンジニアの採用にシフトした企業が増加。IT人材不足の解消はもちろんのこと、グローバル化の促進に期待を寄せる企業も増えています。 さらなる発展が予測されるIT業界で、外国人エンジニアの市場価値は高まり続けていると言えます。活躍の道がひらけている今、思い描くキャリアパスの実現に向けて行動を起こす良いタイミングとも考えられます。 <図1> <図2> <図3> <出典:図1–3経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」(平成28年6月10日)> キャリアパスに大切なのは自分のレベルの把握 理想的なキャリアパスを描いていくためには「今の自分がどういうスキルを持っていて、どれくらいのレベルにいるのか」を正しく把握することが必要です。 自らのレベルを知るために、スキルを測るテストを受けてみるなどしてみましょう。自分のレベル感がわかることで、何が足りないのか、どんなスキルを新たに身につけるべきなのかが見えてきます。 思い描くキャリアプランを明確化 自分のレベルを把握できたら、キャリアプランを明確化するために「過去の分析」「現在の分析」「期間の設定」を行なっていきましょう。そうすることで、今の自分がどこに向かって進んでいるかが鮮明になってくるのです。 ①過去の分析 キャリアプランを明確にするためにまず過去の分析を行います。これまで経験してきた失敗や成功、掲げてきた目標などを書き出して、なぜそういう結果になったのかを細かく書いていきましょう。過去を振り返ると様々な課題が隠されていることに気づくことができ、自己分析にも有効です。 ②現在の分析 過去の分析が終わったら、「現在の分析」を行なっていきます。自分のレベルを把握する際に測ったスキルテストの結果を参考にしても構いません。 その他にも「いま任されている仕事」や「得手不得手」を過去の分析と同じように細かく書き出していきます。現在の自分を分析することで、どれくらい市場価値があるのかが鮮明になり、歩んでいきたいキャリアパスを描くのに有効です。 ③期間の設定 思い描くキャリアパスが見えてきたところで行うのが、期間の設定です。「3年後」や「5年後」と期間を決めて、どんなエンジニアになりたいかを書きます。 このようにプランを明確にすることによって、エンジニアとして進むべき道が見え、キャリアを華やかにしてくれるのです。キャリアパスが多様化しているからこそ、漠然としたままキャリアを歩まないようにしていくことを心がけていきましょう。 転職もイメージ通りのキャリアパスを描く1つの方法 日本で成功を掴むために、これからのキャリアをどう歩んでいくべきか。そんな疑問や悩みを持つ外国人エンジニアの方々はこれからも増え続けると予測できます。思い描いたキャリアパスが、今の会社でキャリアを積むことで実現できるのなら、そのまま働き続けることも選択肢の1つです。 それとは別に、よりチャレンジングにキャリアパスを描いていきたいと考えているなら「転職」を選択肢に入れることも必要です。ITに強いコンサルタントが、外国人エンジニアの転職をサポートしてくれるサービスもあるので利用してみてはいかがでしょうか。