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キャリア開発

【転職】日本企業が求めるデータサイエンティストとは

情報技術の発達により、年々世界中の企業では「情報」を重要視する傾向が見られています。それは膨大な情報の中から本当に価値のある情報を見分け、ビジネスの場面で活かすことが成長につながると気づいたからに他なりません。それに伴い、大量のデータを分析し、有益な情報を収集する「データサイエンティスト」の需要が急激に高まっています。アメリカでは3年連続でベスト・ジョブに選ばれているように、今後もデータサイエンティストには大きな期待が寄せられるでしょう。今回は国内外で注目を浴びている「データサイエンティスト」という職業について、仕事内容や必要なスキルなどを紹介します。日本のデータサイエンティストデータサイエンティストの業務内容は、業界によって多岐にわたります。しかし共通していえるのは、高度なデータ分析技術によってビジネス課題を解決するための専門職であることです。データサイエンティストが分析するビッグデータは、企業が保持、収集しています。テクノロジーの進化により、それまで習得できなかった情報が集められるようになったり、記録や保存を断念していた量のデータが管理できるようになったことから、各企業では膨大なデータを保有することが可能になりました。これらの一貫性のない膨大なデータをまとめ、企業の実績につながるヒントを得るデータサイエンティストは、データに価値が置かれつつある現代において重要視される職業となっています。たとえば消費者の購入履歴をもとに、年代や性別、どの時期にどんな商品を購入しているのかをまとめたデータを分析すれば、マーケティングに有益な情報を得られます。また、ある飲料メーカーでは、自動販売機に個人の視線を追跡できるデバイス、アイトラッカーを設置し、購入者の視線を分析したところ、視線が下段に集まることがわかりました。それまで信じられていた商品棚や自動販売機では、左上から視線を動かすという“Zの法則”を覆すデータにより、飲料メーカーでは売れ筋の商品を自動販売機の下段に配置し、売り上げをアップさせたと言います。これも、ビッグデータの活用が企業の実績につながった一例といえるでしょう。データサイエンティストのニーズが年々高まる一方、経済産業省が発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査報告書」によれば、2020年に約4.8万人もの「ビッグデータ」「IoT」「人工知能」に関する人材が不足することが予測されています。そんな背景もあり、アメリカでは各大学でデータサイエンスに関するプログラムが開講されています。アメリカでデータサイエンティストとして働く人の平均年収は1000万円とされているものの、育成の場作りに取り組まなければデータサイエンティストの数は確保できないことがうかがえます。日本でも総務省が2019年5月よりオンライン講座で「社会人のためのデータサイエンス演習」を開講し、実践的なデータ分析の手法を学習するためのきっかけ作りを始めています。これらの取り組みからもわかるように、各国では、データサイエンティストの育成が急がれているのです。求められるスキルや得られる収入データサイエンティストに求められるスキルと聞いたとき、「データの収集と分析を行うためのITスキル」を想像する人も多いかもしれません。もちろん、データを取り扱うスキルは不可欠ですが、それに加え、データを事業に生かすためのビジネススキル、分析結果から予測を行うための統計解析スキルも求められます。◆ITスキルデータサイエンティストにとって、データ操作を行うための言語であるSQLは必須のスキルともいえます。SQLを使えるということはデータの抽出から分析までを自分で行えることでもあり、エンジニアに依頼する手間を省けます。そして、データを実際に活用できる形に処理するために、RやRubyやPythonなどといった知識も重要です。◆統計解析スキル適切なデータを収集し、分析を行うためには統計学にまつわる知識とスキルが必要です。統計に関する能力を検定する「統計検定」の試験も行われており、統計を行うための知識やスキルを身につけるのに最適です。◆ビジネススキルせっかくデータを分析し、統計を行っても事業における課題を解決に導かなければ意味がありません。マーケティングや営業、ファイナンスなどビジネスマンとして企業が直面している課題を理解し、論理的に解決に向かうための方法を考える力が必要です。さらに得られたデータ分析の結果を社内で共有する際、専門的な知識や言葉を使って説明しようとしても相手に理解してもらえない可能性があります。そんなときは、わかりやすく説明するためのプレゼンテーション能力や文章作成スキルは不可欠です。データサイエンティストの多くは、幅広い分野を学ぶため、専門書籍を読む、資格取得に向けた勉強をするといったことを日々行っています。常に最新の技術や知識を学び続けることで、解決へのヒントにつながっているのでしょう。企業の規模や勤続年数、業務内容によって異なりますが、データサイエンティストの平均年収は最低でもおよそ600万以上と言われています。他の職業と比較しても高額であり、データを重要視する企業が増加するにつれ年収はさらに上がっていく見込みです。理想のキャリアを歩もう“大企業”と“ベンチャー企業”では、データサイエンティストとして働く際に業務の内容や環境が異なります。中には「データサイエンティストとして入社したものの、実際に任されたのはプログラムの動作確認や、データサイエンティストでなくてもできる業務だった」という経験談も聞かれます。それぞれの特徴を知り、自分のキャリアマップとの差が生じないよう意識しましょう。◆大企業大企業には、「人を育てるための環境」が整っている傾向があります。それは社員の人数が多く、取り組んだ業務について丁寧なフィードバックが得られる大企業ならではの特徴と言えるでしょう。また、規模の大きい業務に携われるのは、大企業であるからこその特権でもあります。◆ベンチャー企業AIソリューションに関わるベンチャー企業では、データサイエンティストのニーズが急激に高まっています。データサイエンティストの採用は積極的に行なわれており、ハードルは低くなっていると言えるでしょう。ベンチャー企業は大企業ほど大きな案件に携わるチャンスが多くありません。また、データサイエンティストとしての業務経験がない新卒や別の職種からの転職だった場合、研修などの環境が整っていない可能性も。しかし、ベンチャー企業はひとつの業務に対し、自分に与えられる裁量が大きいという特徴があります。自分に課せられる責任は大きいものの、「さまざまな業務を自分の力で動かしていきたい」と考えている人にベンチャーは向いています。一部では「AIの台頭により、将来的にデータサイエンティストは必要なくなる」という見解が広まっています。たしかにデータ収集などはAIに任せる可能性はありますが、データサイエンティストの人材が不足する懸念は変わりません。そしてIT技術の発展により、今後データの重要性はさらに増していくでしょう。だからこそ、「情報収集」はAI、「得られたデータの分析」は人間と、得意分野をわけて共存していく未来もありえます。引き続きデータサイエンティストは世界中で活躍する職業となっていくのです。データサイエンティストとして輝く未来を実現しよう国内外を問わず、大きな期待が寄せられているデータサイエンティスト。必要となるスキルや知識が多岐にわたるため、高度な職業といっても過言ではないでしょう。しかしあらゆる課題を解決し、多くの企業をより良い方向へ導くことができるのも、データサイエンティストの魅力のひとつです。今後の可能性をもとに、転職を検討してみてはいかがでしょうか。

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日本で働くITエンジニアの休日の過ごし方

現代社会において、日々急速な進化を遂げているIT業界。その最先端の知識・技術を駆使し、ITエンジニアとして日頃から忙しく働いている方々が、どのような休日の過ごし方をしているのか。また、趣味はあるのかなどを日本でITエンジニアとしての働く外国人エンジニアのみなさんにご紹介していきます。ITエンジニアの働き方改革は進んでいるのか一億総活躍社会の実現に向けて、2019年4月から本格的に動き出した「働き方改革」。IT業界においても、働く環境を向上させるべく、労働時間の適正化や、テレワーク、副業・兼業、フリーランスといった柔軟な働き方を取り入れた“ワーク・ライフ・バランス”の実現に注目が集まっています。とくに近年では、ダイバーシティの促進によって多様な人材の活躍の場が広がっており、既存のワークスタイルとライフスタイルに大きな変化をもたらすターニングポイントを迎えています。ITエンジニアのお休み事情大手企業と中小企業とでは、ミッション性や案件の違いもあるため、ITエンジニアの休日に関しては取り方も日数も様々です。そのため、休日の充実度にもまだまだ差があるというのが実情。オンとオフのメリハリを大事にしているので、休日は思いっきりリフレッシュしているという人もいれば、平日だけでは業務が回らずに休日も仕事をしているという人もいます。休みをちゃんと取れるのか一般企業に勤めるITエンジニアの基本的な休日は、土曜と日曜(完全週休2日制)が主流となっています。中には、休日が土曜・日曜といった固定の曜日ではなく、シフト制というカタチをとっている企業もあります。仕事柄、プロジェクトとして稼働している案件の納期が迫っているタイミングや、システムエラーなどのトラブルが発生してしまった場合に、休日出勤を余儀なくされるケースも少なからずあります。ただし、最近では休日出勤を行わないようにスケジュールを改善する企業も増えていますし、本来の休日とは別日に代休を取っているというエンジニアもいます。休みが取れないときはどんな時?ITエンジニアは、その人によってプロジェクトや担当する工程の業務内容(ボリューム)が異なるので、繁忙期のタイミングがあらかじめ決まっているわけではありません。そのため、どうしても長い作業時間を要する場合には、残業や休日をつかって対応せざるを得ない時があります。具体的には次のようなケースが挙げられます。プロジェクトの提案段階での遅延プロジェクトを進めていくための基盤となる工程が「提案」です。その重要性から、残業になることも多く、納期が迫っている場合はスピードが要求されるため、時間を拘束されることがあります。設計に則った構築時の不具合構築を担う工程では、単体テストや結合テストがクリアできなかったり、設計通りに進まなかった際の遅延が大きく影響します。ここでのタイムロスを挽回するために休日出勤をするケースがあります。運用・監視における問題発生担当範囲により異なりますが、インフラ全般を担うエンジニアは、運用・監視の中で何らかの問題が発生すると、休日返上またはシフト変更を行って対応しなければならない場合があります。保守業務でのトラブル保守は基本的に年中無休で稼働する工程のため、人員不足による対応の遅延やシステム障害が起こった場合は、その回避に労力が掛かり休日に対応することがあります。ITエンジニアの休日の過ごし方工程ごとに様々なミッションを抱えるITエンジニア。プロジェクトの進捗状況によっては多忙な日々を過ごしている彼らですが、一体どのような休日を過ごしているのか。独身や既婚など、ライフスタイルの違いはありますが、貴重なオフでの時間の使い方や趣味などについてお伝えしていきます。休みはどんな過ごし方をしているのか数ある業界の中でも、日に日に新しい技術が生まれているIT業界。そのスピード感についていけなくなれば、業務に支障をきたします。そのため、仕事以外の時間は通常業務では出来ないプログラミングの勉強をしているエンジニアも多いようです。中には、趣味がプログラミングという方も。現役のITエンジニアを対象にしたアンケートでは、1日5時間以上をプログラミングの勉強に費やしているという方が全体の約7割を占めるという結果が出ています(ITエンジニアの勉強時間は月20時間以上/「paiza」アンケートより)どんな趣味を持っているのかもちろん勉強が趣味というITエンジニアばかりではなく、様々な趣味に没頭しているという方は沢山います。では、具体的にどんな趣味を持っているのか、その例をいくつかご紹介します。スポーツスポーツ鑑賞と思いきや、スノーボードやサッカー、中には弓道やロードバイクでツーリングなど、身体を動かすことを趣味にしている方が多くいるようです。普段はデスクワーク中心なので、アクティブな趣味を持つことは健康維持や精神面でのリフレッシュにも繋がります。読書・音楽家でゆっくりとした時間を過ごしたいという方は、読書や音楽を趣味にする傾向にあるようです。中には、コーヒーが好きでバリスタやコーヒー豆の専門書を愛読しており、ゆくゆくは兼業でコーヒーショップを経営することが夢だという20代のITエンジニアもいます。ブログ仕事で得た知識や技術を活かして、ITネタを記事にしたブログを趣味にしている方もいます。IT関連の最新ニュースや、ガジェットの使用感レビュー、PC関連の不具合解消法など、自分の強みを活かしたとても素敵な趣味です。ITエンジニアが休みを作るためにすること忙しい日々を過ごすITエンジニアが上手に休みをつくるためには、どのような方法があるのでしょうか。職場のマンパワー的な問題で常に忙しいというケースもあると思いますが、実は普段の仕事に対する姿勢や意識を少し変えることで、意外と休める方法が見つかります。職場・案件の空気を読みすぎない職場が常に殺伐とした雰囲気であるため、休んではいけないわけではないのですが、周囲に気を遣って休みづらいというケースがあります。このような感覚をもつのは、責任感が強く真面目なタイプの方に多い傾向があります。精神的なダメージも大きく、働き過ぎによる体調不良を招く原因にもなるので、自分自身の仕事が順調であるなら周りを気にせず健康を優先して休みましょう。仕事はほどよい量を引き受ける優秀な人には、周囲からの期待や信頼度が高いため仕事が多く舞い込んできます。とはいえ、当然のことですが一人でこなせる仕事量には限度があります。「期待を裏切りたくない」「がっかりさせたくない」という気持ちも分かりますが、あきらかにキャパシティを超えるような場合は、お断りすることもプロとしての大事な判断力に繋がります。時には、仲間にお願いすることも組織のチーム力を成長させる上で大切です。上司などに時間を取ってもらって相談する多すぎる仕事量や、社内の慌ただしい雰囲気などを我慢し続けると、それが当たり前のように常態化してしまい、健全な判断ができなくなってしまいます。忙しそうにしている上司を呼び止めるのは気が引けるという方もいると思いますが、現状抱えている悩みや相談は時間をつくってもらい伝えるようにしましょう。上司自身がその問題に気付いていないこともあるので、良い結果に繋がる可能性は必ずあります。まとめこれからの時代、さらに活躍の場が広がっていくITエンジニア。仕事で新たにチャレンジできることが増えるのは良いことですが、やはり心身を休めることは人生を豊かにする上でとても大切なことです。国としても柔軟な働き方を推進しているので、古くからの体質を改善する企業も増えていくでしょう。ぜひ、休日は気分をリフレッシュさせて、趣味や将来への自己投資の時間として有意義に使い、素晴らしいITエンジニアライフを楽しみましょう。

給与・税金

日本で働く外国人労働者は押さえておきたい日本の税金

外国人労働者が日本で働くようになると、「日本の税金」を支払うことになります。日本の税金に関する知識がないと、減額できるのに余分に支払ったり、支払いを忘れて遅延税も含めた高額な請求を受けたりするケースがあるようです。税金で損をしないよう、まずは日本の税金の基礎と外国人にかかる日本の税金について知っておきましょう。日本の税金の種類日本で生活する外国人労働者はもちろん、短期間だけ働くために来日した外国人も、日本で働いて収入を得た場合などには税金を支払わなければいけません。日本の税金は、国に支払う「国税」と都道府県・市区町村に支払う「地方税」に分かれます。以下の表は、日本の主な税金をリストアップしたものです。このように日本には数多くの税金がありますが、すべてを理解する必要はありません。たとえば、消費税や酒税などの「消費にかかる税金」は買い物をするときに支払うお金に含まれているので、払い忘れや払い過ぎが起こることはありません。また、自動車税や固定資産税などの「財産にかかる税金」は、車や土地などの財産を持っている人が支払う税金で仕組みもシンプルです。日本で生活する外国人労働者が最低限理解しておきたいのは、「所得税」「住民税」「相続税」の3つになります。外国人労働者の所得税所得税ってどんな税金?所得税とは、お金を得たときに支払う税金のことです。日本では、所得のある人は所得税を支払う義務があり、原則として毎年1月1日からの1年間で得た所得のすべてに課税されます。外国人労働者は自分の「区分」を確認しよう!日本の所得税法は「居住形態」によって個人を区分しており、その区分によって課税される税金の範囲が変わってきます。外国人労働者は、自分が以下のどの区分に該当するかを把握する必要があります。外国人労働者が所得税を支払う基準・範囲日本で生活する外国人労働者が支払うべき所得税の課税対象は、以下のとおり3つの区分によって変わってきます。外国人労働者も税金を減らせる「所得税の控除」とは?所得税額を求める算式は、以下のとおりです。所得税額 = 所得金額 × 税率この算式はあくまでもベースであり、控除(税金を減額する制度)は考慮していません。日本の所得税には様々な控除があります。控除の方法は「所得控除」と「税額控除」に分かれ、所得控除は所得金額から一定額をマイナスし、税額控除は所得税額から一定額をマイナスします。両方の控除が適用になる場合は、算式を以下のように修正します。所得税額 = (所得金額 - 所得控除額) × 税率 - 税額控除額また、所得控除・税額控除には、それぞれ以下のような種類があります。居住者である外国人労働者は、各控除の要件を満たしていれば、基本的に日本人と同じようにすべての控除を受けることができます。一方で非居住者は、雑損控除、寄附金控除、基礎控除の3つの控除しか受けられません。数ある控除のなかでも、日本で生活する外国人労働者が知っておくべき控除は「外国税額控除」です。外国税額控除とは?海外所得に所得税がかかる外国人労働者(居住者)は、母国と日本の両方に税金を支払わなければいけないのかという「二重納税」の問題があります。この二重納税を防ぐため、国同士が締結しているのが「租税条約」です。日本と租税条約を結んでいる国から来た外国人労働者がいたとします。その人が母国で得た所得について母国で所得税を支払った場合、その旨を日本に申告すれば、母国で支払い済みの所得税額を日本の所得税からマイナスしてもらえます。この控除が「外国税額控除」と言われるものです。ただし、日本と租税条約を結んでいない国出身の外国人は二重納税をする必要があります。また、租税条約を結んでいても、締結国によって外国税額控除の範囲などが異なるケースもあるので注意が必要です。>> 租税条約締結国はこちらでご確認ください(我が国の租税条約ネットワーク 参照)外国人労働者の住民税住民税ってどんな税金?住民税とは、住んでいる自治体に支払う税金のことで、道府県民税と市町村民税の2つからなります。住民税額を求める算式は、以下のとおりです。住民税額 = 所得割 + 均等割※ 所得割とは?所得金額に応じて負担する金額。基本的に、前年の所得金額 × 10%(市町村民税6% + 道府県民税4%)で求める。※ 均等割とは?所得金額にかかわらず同じ自治体に住む人が定額で負担する金額。地域差はあるが、大体5,000円前後。外国人労働者が住民税を支払う基準・範囲住民税は、国籍にかかわらず自治体に住所がある個人に対して課税される税金です。住所があるかどうかは、その年の1月1日を基準に判断されます。たとえば、2019年2月1日から日本で働いていても、2019年1月1日時点では日本に住所がなかった外国人労働者は、2019年の住民税は発生しません。また、住民税の所得割は前年の1月1日からの1年間で得た所得のすべてに課税されます。逆に言えば、前年の所得がない外国人労働者には所得割は発生しません。外国人労働者の相続税相続税ってどんな税金?相続税とは、死亡した人の財産(不動産・有価証券・預貯金など)を相続したときに支払う可能性のある税金です。相続税額を求める算式は、以下のとおりです。相続税額 = 相続財産 - 基礎控除 × 税率 - 控除額相続税にも様々な控除があります。また、税率は10%~55%と相続財産の額によって変わってきます。外国人労働者が相続税を支払う基準・範囲外国人労働者が相続税を負担するかどうかは、以下のように、相続人(相続する人)や被相続人(亡くなった人)の住所が国内にあるか国外にあるか、また相続財産が国内にあるか国外にあるかによって変わってきます。海外財産を相続するときも日本で相続税が発生するケースがありますが、この場合、二重払いが生じることになります。ですが、相続税についても所得税と同様に「外国税額控除」が適用されるため、租税条約を結んでいる国出身の外国人労働者は二重払いを回避できます。まとめ日本で税金を滞納すると督促状が届きます。督促状が届いても支払わないままでいると延滞税が膨らんでいき、最終的には行政処分を受けて給料や財産が差し押さえられます。外国人労働者が会社員として日本で働くのであれば所得税・住民税は給料から天引きされるため、自分で支払う必要はありませんが、個人事業主やフリーランスとして働く場合は自分で支払う必要があります。払い忘れや払い過ぎを防ぐため、基本的な知識は身に付けておきましょう。また、日本の相続税は非常に複雑なうえ10ヶ月という申告期限があります。万が一、相続が発生したら、すみやかに専門家に相談するのが賢明です。

キャリア開発

多様化するエンジニアのキャリアパス。日本で成功するには?

エンジニアとして活躍する外国人のみなさんにとって、日本で自分自身のキャリアをどう描いていけるかはとても気になるでしょう。近年、エンジニアのキャリアパスは多様化しています。そこで本記事では、従来のキャリアパスから現在のキャリアパスへの変化、そして日本で成功を掴むための方法などを解説。今はまだ漠然としているキャリアパスを鮮明に描けるような情報をお届けします。エンジニアのキャリアパスの変化java、JavaScript、Perl、PHP、Objective-Cをはじめ、新しいプログラミング言語でのシステム開発、開発したシステムに関連する技術など、より専門的で細分化されたIT技術が求められるようになってきました。その動きに比例するようにニーズに対応していくためエンジニアの役割も多様化しています。結果として、エンジニアのキャリアパスも多様化、複雑化。将来を描きにくくなっている方も多いのではないでしょうか。とは言え、プログラミング言語は世界共通。スキルと経験があれば日本でも世界でも理想のキャリアパスを実現することができます。この記事では、どのようにキャリアパスが多様化してきたのか、「今までのエンジニアキャリアパス」と「現在のエンジニアキャリアパス」を比較しながら、解説していきます。今までのエンジニアキャリアパスとはPG(プログラマー)▼SE(システムエンジニア)▼PL(プロジェクトリーダー)▼PM(プロジェクトマネージャー)上記が従来の一般的なエンジニアキャリアパスです。以前はPG (プログラマー)としてキャリアをスタートさせて、経験を積み重ねながらキャリアを歩んでいきました。このキャリアパスの形が近年では下記のように変化を遂げています。現在のエンジニアキャリアパスとはPG(プログラマー)▼PM (プロジェクトマネージャー)▼ITコンサルタント▼ITアーキテクト▼ITスペシャリスト上記が現在主流となっているエンジニアキャリアパスです。この他にも「フルスタックエンジニア」といった専門分野に精通するエンジニアや「CTO」と言われるトップエンジニアへのキャリアパスも目指せるようになり、キャリアに応じた多様な道が現れてきています。そして、今後のIT技術の発展によって、日本ではさらにキャリアパスは多様化すると考えられています。エンジニアの多様なキャリアを紹介新しいプログラミング言語の登場、新しい情報システムの開発など、目まぐるしくIT技術が変わるIT業界において、常に新しい専門技術者が誕生しています。そこで、多様なキャリアパスを描いていくために、エンジニアの各専門職について紹介します。【今までの主流だったキャリアパスの各専門職】PG(プログラマー)プログラマーは、システムエンジニアが設計したシステムに対して、java、JavaScript、Perl、PHP、Objective-Cなどの必要なプログラミング言語を使用して作業を行う技術者です。SE(システムエンジニア)システムエンジニアは、クライアントがどのようなシステムを求めているかをヒアリングから正確に把握し、プログラマーに的確な指示を出して、最適な仕様のシステム開発を行う技術者です。PL(プロジェクトリーダー)プロジェクトリーダーは、システム開発などのプロジェクトを遂行するための現場管理を行います。プロジェクトの要件定義や基本設計、詳細設計などを把握し、システム構築の確認、テスト、納品までを管理する現場責任者です。PM(プロジェクトマネージャー)プロジェクトマネージャーは、開発するシステムに応じて、予算やスケジュールの決定や開発メンバーの招集を行い、プロジェクトチームを結成します。そしてクライアントに納品するまでプロジェクトを遂行していくマネジメント職です。【現在の主流であるキャリアパスの各専門職】ITコンサルタントITコンサルタントは、企業のIT戦略の策定、システムの見直し、新システム導入の提案、システムの最適化・動作検証などを行います。「ヒアリング・分析」「提案」「マネジメント」と多岐に渡ってシステム開発業務を行う最上流工程を担当する職種です。ITアーキテクトITアーキテクトは、経営におけるビジネス戦略において、最適なシステムを開発するために共通仕様や要件定義、システムの方向性や検討・提案、運用・保守要件まで多岐に渡って行うことができる技術者です。ITスペシャリストITスペシャリストとは、ITスキル標準(ITSS)が定める「プラットホーム」「システム管理」「データベース」「ネットワーク」「分散コンピューティング」「セキュリティ」の6つの専門分野のいずれかにおいて、レベル3以上を満たす技術者です。【職種別の給与水準】<出典:経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」(平成29年8月21日)>キャリアパスが多様化し、それぞれの職種によって収入にも差が出てきました。上図はIT関連産業における職種別の給与水準です。プログラマーやシステムエンジニアからキャリアをスタートし、管理職系にキャリアアップするか、アーキテクト系でキャリアアップするかによって給与平均は変わります。これから歩みたいキャリアパスの指標として参考にしてみてください。エンジニアが理想のキャリアパスを描くためには思い描いているキャリアパスを実現するために“どんなプランを立てて行動に移していけばいいのか”。IT技術の発展、多様化しているからこそ、実現したいキャリアを歩むために「自分の市場価値の理解」「自分のレベルの把握」「キャリアプランの明確化」を行なっていくことが重要です。それではこれから、日本で成功を掴むためのキャリアパスのポイントを解説していきます。外国人エンジニアの日本での市場価値2019年をピークにIT人材は減少傾向となり、より一層の人材不足が懸念されています。そのことから、外国人エンジニアの採用にシフトした企業が増加。IT人材不足の解消はもちろんのこと、グローバル化の促進に期待を寄せる企業も増えています。さらなる発展が予測されるIT業界で、外国人エンジニアの市場価値は高まり続けていると言えます。活躍の道がひらけている今、思い描くキャリアパスの実現に向けて行動を起こす良いタイミングとも考えられます。<図1><図2><図3><出典:図1–3経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」(平成28年6月10日)>キャリアパスに大切なのは自分のレベルの把握理想的なキャリアパスを描いていくためには「今の自分がどういうスキルを持っていて、どれくらいのレベルにいるのか」を正しく把握することが必要です。自らのレベルを知るために、スキルを測るテストを受けてみるなどしてみましょう。自分のレベル感がわかることで、何が足りないのか、どんなスキルを新たに身につけるべきなのかが見えてきます。思い描くキャリアプランを明確化自分のレベルを把握できたら、キャリアプランを明確化するために「過去の分析」「現在の分析」「期間の設定」を行なっていきましょう。そうすることで、今の自分がどこに向かって進んでいるかが鮮明になってくるのです。①過去の分析キャリアプランを明確にするためにまず過去の分析を行います。これまで経験してきた失敗や成功、掲げてきた目標などを書き出して、なぜそういう結果になったのかを細かく書いていきましょう。過去を振り返ると様々な課題が隠されていることに気づくことができ、自己分析にも有効です。②現在の分析過去の分析が終わったら、「現在の分析」を行なっていきます。自分のレベルを把握する際に測ったスキルテストの結果を参考にしても構いません。その他にも「いま任されている仕事」や「得手不得手」を過去の分析と同じように細かく書き出していきます。現在の自分を分析することで、どれくらい市場価値があるのかが鮮明になり、歩んでいきたいキャリアパスを描くのに有効です。③期間の設定思い描くキャリアパスが見えてきたところで行うのが、期間の設定です。「3年後」や「5年後」と期間を決めて、どんなエンジニアになりたいかを書きます。このようにプランを明確にすることによって、エンジニアとして進むべき道が見え、キャリアを華やかにしてくれるのです。キャリアパスが多様化しているからこそ、漠然としたままキャリアを歩まないようにしていくことを心がけていきましょう。転職もイメージ通りのキャリアパスを描く1つの方法日本で成功を掴むために、これからのキャリアをどう歩んでいくべきか。そんな疑問や悩みを持つ外国人エンジニアの方々はこれからも増え続けると予測できます。思い描いたキャリアパスが、今の会社でキャリアを積むことで実現できるのなら、そのまま働き続けることも選択肢の1つです。それとは別に、よりチャレンジングにキャリアパスを描いていきたいと考えているなら「転職」を選択肢に入れることも必要です。ITに強いコンサルタントが、外国人エンジニアの転職をサポートしてくれるサービスもあるので利用してみてはいかがでしょうか。

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日本でオススメのキャッシュレス決済・電子決済サービス!

外国人向けの就職・転職エージェントのGTalentでは、仕事で日本に来る外国人の方々から、「日本はまだ現金しか使えないのか」「日本でキャッシュレスサービスを使える場所はあるのか」などの質問を良く受けることがあります。これから日本に来る海外の方々からすると、何かを買う時に決済手段として何が使えるかわからないことは非常に不安になりますよね。今回の記事では、日本は海外と比べてどのくらいキャッシュレス社会が進んでいるのか、また、日本で使えるおすすめのキャッシュレス決済をご紹介していきたいと思います。日本と海外のキャッシュレス決済の状況日本のキャッシュレス決済の状況経済産業省のデータによると、2016年時点では日本のキャッシュレス決済の普及率は20%以下となっており、他先進国と比較しても低い値となっております。参照:経済産業省 / キャッシュレスの現状及び意義また、この経済産業省の資料では、日本でキャッシュレス決済が浸透していない理由として、以下のようなことが言われています。現金への安心感多数な選択肢現金への安心感日本では海外と違い、偽札の流通がほとんどありません。そのため、受け取った紙幣は基本的に本物であるという前提に生活が成り立っています。海外においては、偽札の流通は大きな社会問題となっており、偽札の流通を減らすためにも、キャッシュレス決済の普及が必要不可欠なものでした。日本ではこのような必要性が少ないことが、普及のスピードが遅い要因の一つと言われています。多数な選択肢国によって、主に使われているキャッシュレス決済の手段は様々に分かれています。例えば、キャッシュレス決済が浸透している韓国では、主に使われているキャッシュレス決済手段はクレジットカードとなります。また、中国ではQRコード決済の「Alipay(支付宝)」と「WeChatPay(微信支付)」が主流となっております。日本では、中国などとは異なり、キャッシュレス決済の手段、キャッシュレス決済を提供している会社が多く、PayPay、メルペイ、LINE Payなど様々な選択肢がある中で比較しなければならないため、主流となる確固としたサービスがなく、それによって浸透も遅くなっていると言われています。海外のキャッシュレス社会上記でも記載したように、経済産業省のデータより、韓国、イギリス、中国(96.4%, 68.6%, 65.8%)が日本(19.9%)と大きく離れる割合でキャッシュレス社会が普及しております。海外では政府が主導してキャッシュレス決済の推進をすることで、偽札流通のリスクや新札発行のコストを低下させています。日本は政治体制的に強制力を持って政府が国民に浸透させることが難しく、また、キャッシュレス決済への抵抗が強い高齢者ことが多いこともあり、なかなか導入が進みきれていない状況です。日本におけるキャッシュレス決済のメリット・デメリット日本におけるキャッシュレス決済のメリットこれからは、日本でキャッシュレス決済をご利用される際のメリットをいくつかを紹介したいと思います。現金を数える無駄を省く豊富なポイントや特典他の国とも共通点はありますが、各社が独自のポイントや特典を打ち出してているのは、日本の特徴と言えるでしょう。現金を数える無駄を省く日本はお札だけではなく、小銭も多く使われるため、会計で現金を使う場合、現金を数えることに意外と時間を取られます。クレジットカードや非接触型決済のようなキャッシュレス決済の場合には、現金を数える必要がないため、このちょっとした操作を省くことができ、スムーズなお会計を行うことができます。豊富なポイントや特典キャッシュレス決済のサービスを提供する企業の中では、利用金額に応じてポイントの給付やキャンペーン特典の利用ができます。例えば、商品や旅行券など割引、所持ポイントでの決済、のような特典があります。特に日本はどの店舗も独自のポイントシステムを持っていることが多く、どの小売店やサービスにおいても、その店独自の「ポイントカード」が発行されていることが多くあります。そのため、日本では気がつくと、ポイントカードが財布に溜まってしまうということが良くあります。この傾向はキャッシュレス決済においても変わらず、各キャッシュレス決済の会社独自のポイントがあり、また各社毎で異なる小売店と提携をしていたりするため、消費者にとってお得なポイントや割引を打ち出しても、あまり消費者に見られていないことも多々あります。キャッシュレス決済のデメリットこちらでは、日本におけるキャッシュレス決済の主なデメリットをご紹介させていただきます。使える加盟店が限られている銀行口座とのシームレスな連携が少ないセキュリティー上の不安使える加盟店が限られている近年では、キャッシュレス決済を取り扱いしているお店は少しずつ増加しておりますが、経済産業省によると、日本での普及率はまだ20%以下となっております。つまり、利用できる場所は限られています。(経済産業省 / キャッシュレスの現状及び意義)また、日本のキャッシュレス決済サービスは、加盟店の手数料が各国と比べて高いと言われており、加盟店が導入をせずに現金しか使えないお店も非常に多いです。大手の小売店においても、いまだにキャッシュレス決済が導入されていない会社も一部であります。キャッシュレス決済の中にはいろんな種類のものが存在するため、お店に入る前に、キャッシュレス決済ができるかどうか、何のキャッシュレス決済が使えるのかを確認する必要があります。銀行口座とのシームレスな連携が少ない日本はデビッドカードが海外と比べて普及しておらず、スマートフォンによる電子決済においても、わざわざ銀行口座からチャージを行ったり、クレジットカードと連携をする必要があるケースがほとんどです。また、日本においては、スマートフォンによる電子決済アプリによって、連携している銀行やクレジットカード会社が異なるケースもあるため、せっかく設定したのに自分が口座を持っている銀行が使えないなども稀に起こります。そのため、スマートフォン上の電子決済サービスを使用する際、設定や連携などに手間がかかり、登録途中で諦める方も多くいるそうです。セキュリティー上の不安キャッシュレス決済に限らず、ITの発展と共に便利なサービスがたくさん出てきていますが、これらを利用する際に一番気になるのはセキュリティー面です。キャッシュレス決済を利用することで、自分の登録情報が不正に取得され、「架空請求」や「個人情報の漏洩」というものが発生することがあります。日本においても、最大手のコンビニエンスストアのセブンイレブンが始めたキャッシュレス決済サービスにおいて、登録情報が不正に取得され、多くの方が身に覚えがない請求をされたケースが発生しました。日本では偽札などは少ないですが、キャッシュレス決済サービスは他国に遅れ、また様々な会社がキャッシュレス決済サービスに参入したため、セキュリティ面がまだ不安な会社もいくつか見受けられます。日本で使えるキャッシュレス決済以下の表では日本でよく使われるキャッシュレス決済サービス紹介していきたいと思います。クレジットカードデビットカード非接触ICQR決済                        日本において、一番メインに使われているキャッシュレス決済はまだクレジットカード決済となります。デビッドカードも以前よりは普及してきたものの、まだ使われるケースが少なく、むしろ非接触ICやQR決済の方が最近では使われるケースが増えてきています。まとめまだまだキャッシュレス決済に関しては不便な国である日本ですが、2019年から政府も力を入れてキャッシュレス決済の推進を開始しました。その後押しを受け、特にQR決済のPayPayやLINE Payなどの普及が加速してきています。これから日本に来られる外国人の方々、今回の記事を通して、事前に日本で使えるキャッシュレス決済をご参考にしてみてください。

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【外国人向け】履歴書の書き方&ダウンロードフォーマット

英語で日本の履歴書の書き方を学びたい方はこちら(English Here!)にお願いします。このページでは、日本企業へ就職・転職を行う外国人の方々が、外国人用の履歴書フォーマットをダウンロードでき、簡単に履歴書が作れる方法をご案内します。転職に必要な2つの書類・履歴書と職務経歴書日本企業の求人に応募するときには、一般的には履歴書と職務経歴書という2つの提出書類が必要になります。履歴書(りれきしょ)・・・これまでの経歴(学歴、職歴)や基本情報(名前、生年月日、連絡先など)を伝える書類職務経歴書(しょくむけいれきしょ)・・・これまでの職務経歴(働いた企業や仕事内容、スキルなど)をアピールする書類履歴書で簡単に自分の経歴や基本情報を応募した企業に伝え、職務経歴書で職務経験やスキルを応募した企業にアピールすることになります。このページでは履歴書の書き方を学びます。履歴書は日本特有の書類となり、独特の日本語表現を使うところもあります。しかし、書き方を理解すれば簡単に作成できます。このページでは、外国人向けの履歴書フォーマットを作成しておりますので、ダウンロードを行い、そのフォーマットを使って履歴書を作成していきましょう。※職務経歴書の作り方を学びたい方は以下のページをご覧ください。(ITエンジニア向けの職務経歴書です)【外国人向け】職務経歴書の書き方(サンプルダウンロード)履歴書フォーマットのダウンロードまずは履歴書のフォーマットを以下のボタンからダウンロードをしてください。履歴書フォーマット Download※Excel形式のフォーマットになります。テンプレートのダウンロード、ありがとうございます。この先の解説が、あなたの魅力が伝わる履歴書づくりに役立てば幸いです。また、完成した履歴書をどこで活かせば良いか迷った際には、私たちGTalentのグループサービス転職サイト「GitTap」も、ぜひ一つの選択肢としてご検討ください。あなたの経歴に関心を持った企業から、直接連絡が届く仕組みになっています。▶GitTapの詳細を見るダウンロードが完了しましたら、ファイルを開いてください。これからフォーマットに沿って履歴書の書き方をご案内します。外国人向け履歴書の書き方履歴書は以下の5つの大きな項目に分けられます。基本情報学歴・職歴免許・資格特技・自己PR・通勤時間など本人希望記入欄1、履歴書の書き方・基本情報基本情報を記入する箇所を説明します。上記の番号①〜⑩の番号に沿って書き方を解説します。①履歴書提出日履歴書を提出する日(年/月/日)を記入してください。※作成した日でも大丈夫ですが、3ヶ月以上前の日付になっている場合は新しい日付に修正してください。②氏名氏名は名前を記入する欄です。上部の「ふりがな」には、ひらがなでご自身の名前を入力してください。下部の「氏名」には、英語もしくはカタカナで記入をしてください。※①でふりがなを記入しているので、英語で記入しても問題ありません。中国や韓国出身の方々であれば、漢字で記入してください。姓(Last Name)を最初に記入し、スペースを開けて名(First Name)を記入してください。※このフォーマットはひらがなで「ふりがな」ですが、違うフォーマットの場合はカタカナで「フリガナ」と書かれている場合もあります。その場合は、カタカナで記入をすることになります。③国籍出身国(国籍)を記入してください。④生年月日(年齢)生年月日は、「(Year)年/(Month)月/(Day)日生」という書き方となります。あなたが生まれたYear/Month/Dayを記入してください。※「生」と最後に付いているのは、「生まれた」という意味です。年齢は、「満(Age)歳」という書き方となります。あなたの年齢をAgeに記入してください。※「満」と最初に付いているのは、現時点の年齢という意味です。⑤性別あなたの性別(Gender)を選んでください。男(Male)、女(Female)のどちらかを○で囲んでください。⑥現住所あなたの現在住んでいる住所を記入してください。<日本国内に住んでいる場合>日本国内に住んでいる場合は、できる限り日本語で記入をしてください。日本語の場合は、上部の「ふりがな」には、ひらがなで住所の読み方を入力し、下部の現住所には日本語(漢字やカタカナなど)で記入をしてください。※住所の数字には「ふりがな」は不要です。<海外に住んでいる場合>英語で現在住んでいる住所をご記入ください。上部の「ふりがな」は不要です。⑦電話連絡が取れる電話番号(携帯電話番号など)を記入してください。海外に住んでいる場合は、国番号も付けるようにしてください。⑧メール連絡が取れるメールアドレスを記入してください。⑨連絡先基本的には入力は不要となり、「同上」と記入だけしてください。同上とは、⑥〜⑧で入力した内容と同じという意味です。企業が連絡をする時に、⑥〜⑧で入力した住所、電話、メールアドレスで問題なければ、「同上」とだけ記入してください。もし、⑥〜⑧以外の住所、電話、メールアドレスを連絡先にしたい場合は、⑥〜⑧と違う住所、電話、メールアドレスを記入してください。⑩写真3ヶ月以内に撮影した正面写真(バストアップ写真)の画像を貼りましょう。帽子などは着用せず、あなたの顔が正面からわかる写真を選んでください。日本では、履歴書の写真は一般的にネクタイを着用する写真が好印象を与えます。履歴書用の写真は駅などに設置されている“証明写真機”や写真スタジオで撮影することも可能です。もし、今持っている写真の中で選びたいという場合は、必ず正面を向き、ビジネスシーンでも違和感がない表情で明るいトーンの写真を選んでください。2、履歴書の書き方・学歴/職歴上記の番号①〜②の番号に沿って書き方を解説します。学歴・職歴の欄は、最初に学歴を時系列で記入し、その後に職歴を時系列で記入してください。学歴を記入するときは、最初の行は「学歴」と記入をし、職歴を記入するときは、最初の行は「職歴」と記入をしてください。そうすることで、応募した企業の人事担当者が履歴書を見る時に、どこに学歴や職歴がが書かれているか見やすくなります。①学歴まずは1行目の中央に「学歴」と記入してください。2行目から学歴を書いていきますが、最終学歴の1つ前から書くのが原則です。最終学歴とは「最後に卒業した学校」ではなく、「最も高い教育機関」のことになります。例えば、大卒の方が、大学を卒業してから日本語学校に入学した場合、大学のほうが教育機関としての水準は高いので、大学の1つ前の学歴(高校など)から書いていきます。学校名は必ず正式名称で記入してください。学部や学科、専攻コースまできちんと書いてください。履歴書の情報でビザの取得や入社手続きが進むので、入学年月や卒業年月はミスがないように記入してください。※学校を中退した場合は「中退」、在学中の場合は「卒業見込み」と記入しましょう。②職歴学歴の下に1行あけて中央に「職歴」と記入してください。最初に入社をした会社から順番に以下を記入してください。その会社に入社した年・月会社名(正式名称)所属部署と役職その会社を退社した年・月と退職理由履歴書においては、退職理由は一般的に「一身上の都合により退職」と記入をします。また、現在在職中の会社の場合は「現在に至る」と記入をします。そして、最後に「以上」と書いて完了します。履歴書フォーマットの右上にも学歴・職歴の欄がありますが、これは学歴・職歴がフォーマットの左側で入りきれない場合に、続きを記入するようにしてください。3、免許・資格“免許・資格”は、正式名称が原則になります。取得年度も正しく記載してください。また、志望する企業で活かせる免許や資格を取得している場合は必ず記入するようにしましょう。免許や資格を何も取得していない場合は「特になし」と最初の行に記入してください。4、特技・自己PR・通勤時間など上記の番号①〜③の番号に沿って書き方を解説します。①特技・自己PRなど“特技・自己PRなど”は、面接で話題になることもあります。そのため、「特になし」と記載したり、空欄にするようなことは避けましょう。スキルの詳細なアピールは職務経歴書で行うので、履歴書では簡潔かつ具体的な内容を記載するように心がけてください。また、マイナスな印象を与えるギャンブルや犯罪を連想させる特技などは記載しないように注意してください。②通勤時間自宅から会社までの通勤時間を記入してください。通勤時間が30分の場合、「約30分」、1時間の場合は「約1時間」と記入してください。現在海外に住んでいる方や、国内でも現住所から通勤できない場所に住んでいる場合は記入不要です。③扶養家族(配偶者を除く)・配偶者・配偶者の扶養義務扶養家族とは、自分の収入で養っている家族のことを言い、被扶養者と呼ばれます。履歴書に扶養家族について記載をする理由は、会社が所得税の計算や健康保険などの社会保険の手続きをする際に扶養家族の情報が必要になるからです。“扶養家族(配偶者を除く)”の項目には、配偶者を除いた扶養家族の人数を記入してください。例えば、配偶者1人、子供3人いる場合、子供を自分の収入で養う場合、配偶者はカウントされませんので、“扶養家族(配偶者を除く)”の項目は3人となります。配偶者も自分の収入で養っている場合でも、“扶養家族(配偶者を除く)”の項目に配偶者はカウントされません。もし、子供が3人いる内、すでに1人は社会人として自分で生計を立てている場合は“扶養家族(配偶者を除く)”の項目は2人となります。“配偶者”の項目には、結婚をして配偶者がいる場合は“有”に◯を付けてください。まだ未婚で配偶者がいない場合は“無”に◯を付けてください。“配偶者の扶養義務”の項目には、配偶者を自分の収入で養う場合は“有”に◯を付けてください。配偶者が働いており、すでに働いている会社で社会保険などに入っている場合は“無”に◯を付けてください。もし、配偶者が働いていても、社会保険にはその会社で入っておらず、自分が就職する会社で社会保険に加入する必要がある場合は“有”に◯を付けてください。5、本人希望記入欄希望条件(仕事内容、勤務地、給与など)を記入しますが、一般的には「貴社規定に従います」と明記するのが原則のルールです。ただし、応募をする時点でどうしても譲れない希望条件などあれば記入するようにしてください。面接で直接希望条件は伝えることができますので、出来る限り「貴社規定に従います」と記入するのが望ましいでしょう。まとめ日本独特の“履歴書”ですが、書き方を学べば非常に簡単に作成できます。応募時に履歴書を必要としない企業もたまにありますが、入社手続き時に履歴書が必要となるケースがほとんどなので、就職・転職活動を開始する時に準備をしておきましょう。外国人ITエンジニアの方で履歴書や職務経歴書のアドバイスが必要であれば、外国人ITエンジニアの転職エージェント G Talentをご利用ください。

ビザ

転職する時は要注意!就労ビザに必要な手続きとは

日本で働いて、経験を積んで、新たなスキルや知識を得るために刺激的な環境を求めて転職したい。そう考えている外国人エンジニアの方々はたくさんいることでしょう。しかし、日本では転職するにしても、就労ビザの手続きを行わなければいけません。もし、その手続きを怠ってしまったら、罰せられてしまうのです。そこで、転職する際に必要な就労ビザの手続きなどについて詳しく説明していきます。外国人エンジニアが日本で転職するには?現在、日本の転職市場は活況。特に人材不足が顕著なIT分野では、続々とエンジニアの大量採用を進めています。グローバル化の波にも後押しされ、特に外国人エンジニアのニーズは上昇中。外国人エンジニアを採用したい企業は急激に増えているのです。しかし、エンジニアに限らず、外国人が転職するためには定められた手続きを行わなければいけません。日本で長期的に働いていくために、転職活動で気をつけたいことをケース別に説明していきます。転職先の職務内容によって、必要となる書類や手続きは異なってくるので、十分注意しましょう。【CASE.1】職務内容がまったく同じ転職先に決まった転職するときに注意しなければいけないのは、転職先での職務内容が今までと異なるかどうか、ということ。まったく同じ職務内容であったり、現在所有している在留資格の活動範囲内であれば、比較的スムーズに転職が可能です。その場合、必要な手続きは、転職後14日以内に就労ビザの在留カードを持って、入国管理局に「活動機関に関する届出」を行なうこと。届出は「窓口」「郵送」「インターネット」から選べます。もしも、届出を行わなかった場合は“20万円以下”の罰金。または、次回のビザ更新の際に“在留期間の短縮”といった罰則に処されます。転職先の会社がやってくれるわけではないので、「地方入国管理官署」または「外国人在留インフォメーションセンター」へ行き、自分自身で忘れずに届出を済ませましょう。【参考】法務省:「活動機関に関する届出」について【CASE.2】転職後の職務も活動範囲内のはずだが確信が持てない外国人エンジニアが、転職先で前職と同じ内容の職務を行う場合、在留資格の変更は必要ありません。しかし、現在所有している就労ビザは、以前に勤めていた会社での就労に関して許可されたビザです。そのため、新たに勤めている会社の職務が在留資格の活動範囲内に認められるかどうかは、断言することはできません。そうした不安要素を取り除くために、「就労資格証明書」を地方入国管理官署に申請しましょう。就労資格証明書の交付申請をすることで、現在所有している就労ビザが、転職先の職務内容に対応しているかを審査してもらえます。審査をクリアした上で交付されるので、確信を持って職務に専念することが可能です。【CASE.3】職務内容が以前とまったく異なる職種を希望外国人エンジニアとしてキャリアを歩んでいくなかで、新たな仕事にチャレンジしたい想いが芽生えることもあるでしょう。在留資格で定められた活動範囲外の職務に転職を希望する場合は、転職前に自分自身で「在留資格変更許可申請」を行わなければいけません。在留期間中であれば、変更申請はいつでも可能。しかし、変更許可が出る前に範囲外の転職をしてしまうと、「資格外活動」と判断されます。そうなると、変更申請の許可がおりなかったり、在留資格そのものを取り消される場合もあるので、必ず在留資格変更許可申請を忘れないようにしましょう。転職に必要な手続きと書類一覧就労ビザは、外国人が日本で働いて、報酬を得ることを認めるもの。活動範囲によって就労が認められている在留資格は18種類に分けられています。転職後、活動範囲から外れる職務を行ってしまった場合、不法就労に当たる可能性もあります。そのため、自分の在留資格がどの範囲まで活動を認められているのか、をしっかり把握しておく必要があります。上記で触れている内容も含まれますが、各手続きと必要書類について説明していきます。【職務変更なし】在留期限が3ヶ月以上ある場合まずは職務内容に変更がなく、在留期限が迫っていないかを確認しましょう。在留期限が3ヶ月以上ある場合、地方入国管理官署へ就労資格証明書交付申請を行います。この申請手続きを行うことで「就労資格証明書」の取得が可能。就労資格証明書は、新たに勤める会社の職務内容が、定められた活動範囲に該当するかどうかを確認するものになります。就労資格証明書を取得しておくと、転職先で、所有する在留資格の活動範囲外の職務に従事させられるリスクが少なく済みます。また、通常の在留期間更新許可申請とほぼ同じ手続きなのでスムーズ。なお、交付申請には職務内容に変更がないことが大前提ですから、くれぐれも確認して行いましょう。<就労資格証明書交付申請の必要書類>□就労資格証明交付申請書□以前勤めていた会社の源泉徴収票・退職証明書□転職先の会社の登記簿謄本・直近の決算書・会社案内等□雇用契約書・辞令・給与辞令□採用通知書□理由書□パスポート・在留カード【参考】法務省:「就労資格証明書交付申請」について<必要書類の用意の仕方>*就労資格証明交付申請書は上記サイトよりダウンロード*源泉徴収票・退職証明書は以前勤めていた会社に発行を依頼*登記簿謄本・決算書・会社案内・雇用契約書・辞令・給与辞令・採用通知書・理由書は転職先の会社で発行【職務変更なし】在留期限が3ヶ月を切っている場合職務内容の変更はないが、転職時期が在留期限まで3ヶ月を切っている場合があります。その際は、「在留期間更新許可申請」が必要。転職先の会社情報をつけて、地方入国管理官署に交付申請を行います。また、転職先の会社や職務内容で在留が認められない場合は、帰国を余儀なくされるリスクがあることを必ず押さえておきましょう。<在留期間更新許可申請の必要書類>□在留期間更新許可申請書□パスポート、在留カードの原本とそのコピー□直近の課税証明書、納税証明書(住民税)※上記必要書類の他に下記書類が必要です□以前勤めていた会社の源泉徴収票・退職証明書(ない場合はつけなくても可)□転職先の会社の登記簿謄本・直近の決算書・会社案内等(決算の出ていない会社は今後1年間の事業計画書・今までの売上等の資料)□雇用契約書(活動内容・期間・地位・報酬などがわかる文書)□理由書 【参考】法務省:「在留期間更新許可申請」について<必要書類の用意の仕方>*在留期間更新許可申請書は上記サイトよりダウンロード*課税証明書・納税証明書は自治体に発行を請求*源泉徴収票・退職証明書は以前勤めていた会社に発行を依頼*登記簿謄本・決算書・会社案内・雇用契約書・辞令・給与辞令・採用通知書・理由書は転職先の会社で発行【職務変更あり】の場合は在留期限を問わず要申請転職先での職務内容が、現在所有している在留資格の活動範囲外の場合は、在留期限に関係なく、「在留資格変更許可申請」を地方入国管理官署に行わなければいけません。転職先での職務内容が、現在所有している在留資格の活動範囲内であれば「在留資格変更許可申請」は必要ありません。在留期限が3ヶ月以上の余裕がある方は、「就労資格証明書」を取得しておくといいでしょう。<在留資格変更許可申請>□在留資格変更許可申請書□以前勤めていた会社の源泉徴収票・退職証明書□転職先の会社の登記簿謄本・直近の決算書・会社案内等(決算の出ていない会社は今後1年間の事業計画書・今までの売上等の資料)□雇用契約書(活動内容・期間・地位・報酬などがわかる文書)□理由書□パスポート・在留カード【参考】法務省:「在留資格変更許可申請」について<必要書類の用意の仕方>*在留資格変更許可申請書は上記サイトよりダウンロード*源泉徴収票・退職証明書は以前勤めていた会社に発行を依頼*登記簿謄本・決算書・会社案内・雇用契約書・理由書は転職先の会社で発行就労ビザでわからないことはプロに相談を日本で初めての転職は、いろいろな手続きや申請書類などがあり、困惑してしまう場面が出てくるかもしれません。その不安を1つひとつ解消していくために、自分自身で転職に必要な手続きや書類について調べることは、とても時間がかかります。「必要な書類が多い」「専門的なことが多くてわからない」。そうした負担を軽減するためには、就労ビザの更新手続きに詳しい行政書士など、プロの方々にサポートしてもらうのも1つの手段です。スムーズな転職を実現できるように、検討してみてはいかがでしょうか。<監修>株式会社ACROSEED/佐野 誠(さの まこと)大学卒業後、外国人雇用に特化した行政書士業務に従事。2006年、行政書士法人、社会保険労務士法人、税理士法人を併設した現在のACROSEEDグループの代表に就任。大手企業から中小企業までの外国人雇用コンサルティング、在留手続きを得意とし、その他、専門性の高い許認可の取得コンサルティング、外国人雇用に関する講演活動などを精力的に展開。「日本社会の調和と活力のあるグローバル化に貢献すること」をミッションとし、外国人や外国人雇用企業向けのプロフェッショナルサービスを提供。

転職・キャリア開発ナレッジ

履歴書の書き方〜外国人向けパーフェクトガイド〜

「日本語で履歴書を書くのは難しい」「初めてだから書き方がわからない」「履歴書ってどれくらい重要なもの?」。そんな風に思われている外国人の方々は多いのではないでしょうか。日本では、履歴書が面接に進む前の合否の基準になる。だからこそ、正しい日本語で、日本のビジネスマナーを守って履歴書を書く必要があります。そんな第一関門とも言える履歴書。きちんと書き方を学べば、どなたでもクオリティの高い履歴書を作成できます。名前や住所などの基本情報をはじめ、「学歴・職歴」「免許・資格」「志望動機」「趣味・特技」など、履歴書をどうやって書けばいいのかわからない外国人の方々のために、この記事では履歴書の書き方を丁寧に解説していきます。日本語の履歴書が書けないと困っている外国人の方々は、ぜひ参考にしてみてください。“この人に会ってみたい!”と思われる履歴書の作成を目指していきましょう。履歴書の書き方のルール履歴書を書き始める前に、まず知っておくべき“書き方のルール”があるので、忘れないようにしてください。もっとも重要なルールは以下の2つです。①書き間違えたら新しい履歴書に書きなおす②同じ内容の履歴書を使い回さない手書きの場合は、履歴書を書き間違えてしまった際に修正テープや修正液、二重線で訂正して書きなおすこともありますが、悪い印象を与えてしまいますので、新しい履歴書に書きなおすようにしましょう。最初に鉛筆で下書きしてから、“黒いボールペン”で上から書くことでこのようなミスをなくすことができます。最近ではパソコンで作成した履歴書を受け入れる企業も増えています。しかし、まだまだ“履歴書は手書き”という企業も多いので、しっかりと理解しておきましょう。同じ内容の履歴書を使い回さないことも重要です。なぜなら、企業の方々は履歴書を見るプロフェッショナル。そのため、他の企業の応募にも使用した履歴書を使い回すと内容の薄さを見抜かれ、企業の方々に働きたい想いが伝わりにくくなります。1社1社に合わせた履歴書を作成する。それが、書類選考の通過を勝ち取るポイントです。他にも“書き方のルール”があります。「語尾は“です・ます・である”で統一」や「すべての項目を記入」「誤字・脱字をしない」といったことも注意して作成していきましょう。サポートが充実している就職・転職サイトに登録すると、信頼できるエージェントが履歴書をチェックしてくれるので安心です。履歴書の書き方〜基本情報〜履歴書の書くためのルールを大切にしながら、履歴書の書き方を理解していきましょう。はじめに、履歴書の基本情報の書き方から解説します。①日付日付は、履歴書を書いた日ではなく、履歴書を提出する日を記入します。郵送の場合は郵送日を記入。面接の時に持っていく場合は面接日を記入してください。また、年度の表記は「令和X年」の和暦表記か、「20XX年」の西暦表記のどちらかに統一しましょう。②名前名前ですが、氏名と書かれている箇所に自分の名前を記入します。その際、名字と名前の間にスペースを空けて書きましょう。氏名欄の上にあるふりがなには、履歴書に合わせて“ひらがな”もしくは“カタカナ”で記入。ひらがな・カタカナの記入の見分け方は「ふりがな」と書かれていれば「ひらがな」、「フリガナ」と書かれていれば「カタカナ」で記入します。また、日本ではファミリーネームを前、ファーストネームを後ろに書きます。③生年月日と年齢①の日付で表記した「和暦」または「西暦」に合わせて表記してください。履歴書を提出もしくは郵送する時点の年齢を記入します。④住所・連絡先住所は「郵便番号」「都道府県」「番地」「建物名」「部屋番号」を省略せずに記入します。ふりがなも正確に記入してください。また、連絡先が住所と同じ場合は「同上」と記入。別の連絡先を希望する場合は省略せずに記入しましょう。⑤電話番号・メールアドレス電話番号は、固定電話がない場合は携帯電話のみを記入。メールアドレスは、携帯電話ではなく、パソコンのメールアドレスを記入してください。企業がここに記載された情報に連絡をしますので、特に間違えないようにしましょう。⑥写真「どこで撮影するの?」と疑問に思われる外国人の方も多いでしょう。履歴書用の写真は駅などに設置されている“証明写真機”や写真スタジオで撮影するのが一般的です。その際、黒または紺のスーツ、無帽での撮影が基本。3ヶ月以内に撮影した正面写真(バストアップ写真)を履歴書に貼りましょう。貼る時は横3cm×縦4cmのサイズに切って、のりを付けて貼ってください。履歴書の書き方〜学歴・職歴欄〜①学歴まずは1行目の中央に「学歴」と明記。2行目から学歴を書いていきますが、最終学歴の1つ前から書くのが原則です。最終学歴とは「最後に卒業した学校」ではなく、「最も高い教育機関」のこと。例えば、大学を卒業してから専門学校に入った場合、大学のほうが教育機関としての水準は高いので、大学の1つ前の学歴から書いていきます。学校名は必ず正式名称で明記。学部や学科、専攻コースまできちんと書いてください。入学・卒業年度は日付と同じ表記(和暦または西暦)で統一します。また、学校を中退した場合は「中退」、在学中の場合は「卒業見込み」と明記しましょう。②職歴学歴の下に1行あけて「職歴」と中央に明記。働いた会社の順番に「入社年度・社名・業種・従業員数・簡潔な仕事内容」と「退社年度・退職理由」を記載します。退職理由が自分都合の場合は「一身上の都合により退職」、解雇で退職した場合は「会社都合により退職」と明記しましょう。また、在職中の場合は「現在に至る」と明記。最後に「以上」と書いて締めくくります。履歴書の書き方〜免許・資格欄〜“免許・資格”は、正式名称が原則。取得年度も正しく記載してください。また、志望する企業で活かせる免許や資格を取得している場合、上位に明記するようにしましょう。免許や資格を取得していない場合は「特になし」と明記します。履歴書の書き方〜志望動機欄〜履歴書の中で、もっとも自己PRできるのが志望動機欄です。どの企業にも使えるような応募理由ではなく、志望する企業について調べ、「自分自身がどんな経験してきたのか」「どういう能力・スキルを持っているのか」「入社後にどんなことがしたいのか」「なにができるのか」などをわかりやすく、具体的に書いていきましょう。<例文>私はこれまでインフラからアプリケーションまで一貫したシステム設計の経験を積んできました。これまで培ってきたノウハウを活かしていくことで、グローバルに事業展開を推進している貴社のお力になれると思い、志望いたしました。英語・日本語を話すことができるので、貴社のグローバル展開をさらに加速させられるよう、事業を牽引していきたいと思っております。<ワンポイントアドバイス>「貴社」と「御社」の違いについて説明します。貴社…履歴書やメールなどの書く時に使います。御社…面接や商談などの話す時に使います。細かい点ですが、しっかりと使い分けることで好印象を与えることができるので覚えておきましょう。履歴書の書き方〜趣味・特技欄〜“趣味・特技”は、面接担当者との会話で話題になることもあります。そのため、「特になし」と記載したり、空欄にするようなことは避けましょう。趣味や特技も仕事に関連することであれば、アピールにつながります。具体的な内容を記載するように心がけてください。また、マイナスな印象を与えるギャンブルや犯罪を連想させる趣味・特技などは記載NGなので注意してください。<例文>趣味はフットサルです。日本人の友人のチームに参加し、日本語でのコミュニケーションを大切にしながら、試合を楽しんでいます。特技はDIY です。モノを組み立てることが好きなので、手を動かしながら、頭を使って様々なモノを作ります。この組み立てて作る作業は、システム開発の場面でも活かされることが多く、役立っています。履歴書の書き方〜本人希望欄・通勤欄・配偶者欄〜①本人希望欄希望職種を明記。勤務地・給与・待遇などは「貴社規定に従います」と明記するのが原則のルールです。②通勤欄会社までの通勤時間と最寄り駅を明記。通勤時間は90分以内が原則となります。また、遠隔地に住んでいたり、これから日本に来る場合は、入社後の転居や支障なく通勤できることも記載します。最寄り駅とは「自宅から1番近い駅」のことです。③配偶者・配偶者の扶養義務欄結婚している外国人の方は配偶者の項目の「有」に丸をつけます。独身の場合は「無」に丸をつけてください。質の高い履歴書を書いて希望の日本企業で働こう!日本独自の“履歴書”に抵抗がある外国人の方々はたくさんいます。ですが、きちんと書き方を学べば、企業の方々に興味を持ってもらえる履歴書を作成することができます。正しい日本語表現、日本のビジネスマナーを守って、質の高い履歴書作成にチャレンジしていきましょう。丁寧に書いた分だけ、希望の日本企業で働けるチャンスが訪れますよ。

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外国人エンジニア必見!日本で働くメリット・デメリット

AIやIoTなど、新技術の登場によって世界的にIT市場が拡大する一方で、日本ではITエンジニア不足が深刻な課題になっています。ITエンジニア不足を解消するため、政府や企業が注目しているのが外国人エンジニアの活用です。本記事では、今、日本で外国人エンジニアが必要とされている理由のほか、外国人エンジニアが日本で働くメリット・デメリットなどをお伝えしていきます。外国人エンジニアが日本で必要とされている理由AIやIoT、ブロックチェーンやロボットなど、近年、数多くの革新的なIT技術が登場しています。そんな中、いわゆる「第4次産業革命」に対応したビジネスの担い手として、ITエンジニアの需要が拡大しています。にもかかわらず、日本では十分なITエンジニアを確保できていないのが現状です。ITエンジニア不足が深刻化する日本日本は、他の先進国に比べて非常に速いスピードで少子高齢化、人口減少が進んでいます。ITエンジニアの需要は増加傾向にある一方で入職者は減少しており、今後はさらに労働人口が減少することで、今以上にITエンジニア不足が深刻化すると考えられています。経済産業省の調査では、2015年のIT人材(※)は約90万人であるのに対し、約17万人が不足しているというデータが出ています。今後はさらに需要と供給の差が広がり続け、2030年には約41万人(楽観値)~約79万人(悲観値)のIT人材が不足すると予測されています。特に、情報セキュリティの分野では2020年に19.3万人が不足し、AIやIoT、ビッグデータの分野では2020年に4.8万人が不足する見込みです。出典:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」※ IT人材とは、「IT企業およびユーザ企業の情報システム部門に所属する人材」外国人エンジニアの獲得が進んでいる日本におけるITエンジニア不足を解消するシンプルな方法は、供給を増やすことです。そのために、新しいエンジニア層の獲得に向けた動きが活発になっています。女性エンジニアやシニアエンジニアの活用も進んでいますが、上述のとおり、人口減少が避けられない日本において国内だけでITエンジニアの供給を増やすのは限界があります。そこで今、外国人エンジニアの獲得・活用が進んでいるのです。外国人エンジニアを積極採用する企業が増加!日本を代表するIT企業である「楽天」は社内の公用語を英語としており、採用においても積極的に外国人エンジニアを獲得しています。また、無料通信アプリの「LINE」が京都に設けた開発拠点(LINE KYOTO)のメンバーは、過半数が外国人エンジニア。約1,000人の応募者のうち8割近くが外国人だったと言います。フリーマーケットアプリの「メルカリ」では、新卒採用のエンジニア50人のうち9割近くが外国人ということで話題になりました。このような大企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業でも外国人エンジニアの獲得に乗り出す企業が増えています。出入国管理上の優遇措置を受けられる「高度人材ポイント制度」日本では、2012年より「高度人材ポイント制度」がスタートしています。この制度の目的は、海外の優秀な人材を呼び込んで日本の活性化を目指すこと。一定の要件を満たすことで出入国管理上の優遇措置を受けられ、エンジニアなどのIT人材も対象になります。高度人材ポイント制度によって、優秀な外国人エンジニアは日本で就労しやすくなっており、認定件数は年々増加しています。>> 高度人材ポイント制度の詳細はこちら日本で働く外国人エンジニアの数出典:外国人雇用状況の届出状況について(厚生労働省)からグラフを作成厚生労働省の調査によると、日本で情報通信業に就業している外国人労働者の数は年々増加しています。2018年は57,620人で、前年(52,038人)に比べて約5,000人の増加。2008年(18,030人)に比べると3倍以上に増加しています。なお、国籍別で見るともっとも多いのが中国で、以下、韓国、ベトナム、アメリカ、フィリピンと続きます。外国人エンジニアが日本で働くメリットメリット01:雇用が安定している日本特有の雇用慣行である「終身雇用」は崩壊したと言われますが、それでも日本企業には長期雇用の慣習が残っています。また、日本企業では従業員に重大な法令違反・契約違反がある場合を除き、従業員が解雇されるケースはほとんどありません。雇用が安定しているのは、腰を据えて働きたい外国人エンジニアにとって大きなメリットと言えるでしょう。メリット02:教育体制が整っている多くの日本企業は、長期就業を前提に手厚い従業員教育をおこなっています。作業内容や作業工程はマニュアル化されており、充実した研修やOJTを受けられるのが日本企業の特徴です。「日本で習得したスキル・ノウハウを母国に還元したい」と考える外国人エンジニアにとって、充実した教育体制を整えた日本企業は魅力的です。メリット03:母国より稼げる外国人エンジニアの中には、母国への仕送りを目的に日本で働く人もたくさんいます。国によってエンジニアの給与水準は異なるので一概には言えませんが、母国に比べ日本の給与水準のほうが高い場合は、日本企業への就業は良い選択になるはずです。メリット04:公的医療保険が充実している原則として、日本で働く外国人は日本人と同様に保険料を支払い、公的医療保険に加入する義務があります。その結果、日本人と変わらない医療サービスを受けることができます。日本の公的医療保険制度(国民皆保険制度)は、世界的に見てもトップレベル。公的医療保険の制度がない国や制度が未熟な国も多いため、充実した公的医療保険を利用できることをメリットに感じる外国人は多いようです。メリット05:文化、治安、インフラなど様々な魅力がある近年、漫画やアニメ、和食や伝統工芸といった日本文化に興味を持つ外国人が増えています。また、多くの外国人は、日本に「治安が良い」「インフラが整っている」「街がきれい」「人が親切」といったイメージを持っています。自分が好きな国で暮らすために、日本で働くことを選ぶ外国人エンジニアも少なくありません。外国人エンジニアが日本で働くデメリットデメリット01:長時間労働の可能性があるかねてから、多くの日本企業では長時間労働が常態化しており、特にIT業界では顕著でした。昨今の「働き方改革」によって労働時間の適正化が進む一方で、なかなか労働時間を削減できない企業もあるようです。そのため、外国人エンジニアは「残業が多い」「有給が少ない」「プライベートが充実しない」といった不満を感じることがあるかもしれません。デメリット02:異文化理解が足りない企業もある日本には、「郷に入りては郷に従え」という言葉があります(英訳すると、When in Rome, do as the Romans do.)。これも一つの考え方ですが、あまり行き過ぎると労使双方がお互いの文化や生活習慣の違いを尊重できず、トラブルに発展してしまうことがあります。日本で働く際は、異文化を受け入れる体制が整っている企業を選べるかどうかがポイントです。まとめIT業界を中心とした日本企業は、競争力を高めるために外国人エンジニアの獲得に動いています。外国人エンジニアを受け入れるため、社内環境の国際化を進める企業も増えています。今後は、外国人が働きやすい環境づくりが進み、外国人エンジニアが活躍できるフィールドはますます広がっていくでしょう。2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2025年の大阪万博と、日本開催のビッグイベントが続くこともあり、今、日本には世界の注目が集まっています。国全体が大きな盛り上がりを見せている今は、外国人が日本で働く最適なタイミングだと言えます。日本が好きで、エンジニアとしての向上心がある方は、ぜひ日本で就職・転職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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【外国人向け】履歴書の書き方(フォーマットダウンロード)

英語で日本の履歴書の書き方を学びたい方はこちら(English Here!)にお願いします。このページでは、日本企業へ就職・転職を行う外国人の方々が、外国人用の履歴書フォーマットをダウンロードでき、簡単に履歴書が作れる方法をご案内します。転職に必要な2つの書類・履歴書と職務経歴書日本企業の求人に応募するときには、一般的には履歴書と職務経歴書という2つの提出書類が必要になります。履歴書(りれきしょ)・・・これまでの経歴(学歴、職歴)や基本情報(名前、生年月日、連絡先など)を伝える書類職務経歴書(しょくむけいれきしょ)・・・これまでの職務経歴(働いた企業や仕事内容、スキルなど)をアピールする書類履歴書で簡単に自分の経歴や基本情報を応募した企業に伝え、職務経歴書で職務経験やスキルを応募した企業にアピールすることになります。このページでは履歴書の書き方を学びます。履歴書は日本特有の書類となり、独特の日本語表現を使うところもあります。しかし、書き方を理解すれば簡単に作成できます。このページでは、外国人向けの履歴書フォーマットを作成しておりますので、ダウンロードを行い、そのフォーマットを使って履歴書を作成していきましょう。※職務経歴書の作り方を学びたい方は以下のページをご覧ください。(ITエンジニア向けの職務経歴書です)【外国人向け】職務経歴書の書き方(サンプルダウンロード)履歴書フォーマットのダウンロードまずは履歴書のフォーマットを以下のボタンからダウンロードをしてください。フォーマットをダウンロードrirekisho_format.xlsx – 31 KB※Excel形式のフォーマットになります。ダウンロードが完了しましたら、ファイルを開いてください。これからフォーマットに沿って履歴書の書き方をご案内します。外国人向け履歴書の書き方履歴書は以下の5つの大きな項目に分けられます。基本情報学歴・職歴免許・資格特技・自己PR・通勤時間など本人希望記入欄1、履歴書の書き方・基本情報基本情報を記入する箇所を説明します。上記の番号①〜⑩の番号に沿って書き方を解説します。①履歴書提出日履歴書を提出する日(年/月/日)を記入してください。※作成した日でも大丈夫ですが、3ヶ月以上前の日付になっている場合は新しい日付に修正してください。②氏名氏名は名前を記入する欄です。上部の「ふりがな」には、ひらがなでご自身の名前を入力してください。下部の「氏名」には、英語もしくはカタカナで記入をしてください。※①でふりがなを記入しているので、英語で記入しても問題ありません。中国や韓国出身の方々であれば、漢字で記入してください。姓(Last Name)を最初に記入し、スペースを開けて名(First Name)を記入してください。※このフォーマットはひらがなで「ふりがな」ですが、違うフォーマットの場合はカタカナで「フリガナ」と書かれている場合もあります。その場合は、カタカナで記入をすることになります。③国籍出身国(国籍)を記入してください。④生年月日(年齢)生年月日は、「(Year)年/(Month)月/(Day)日生」という書き方となります。あなたが生まれたYear/Month/Dayを記入してください。※「生」と最後に付いているのは、「生まれた」という意味です。年齢は、「満(Age)歳」という書き方となります。あなたの年齢をAgeに記入してください。※「満」と最初に付いているのは、現時点の年齢という意味です。⑤性別あなたの性別(Gender)を選んでください。男(Male)、女(Female)のどちらかを○で囲んでください。⑥現住所あなたの現在住んでいる住所を記入してください。<日本国内に住んでいる場合>日本国内に住んでいる場合は、できる限り日本語で記入をしてください。日本語の場合は、上部の「ふりがな」には、ひらがなで住所の読み方を入力し、下部の現住所には日本語(漢字やカタカナなど)で記入をしてください。※住所の数字には「ふりがな」は不要です。<海外に住んでいる場合>英語で現在住んでいる住所をご記入ください。上部の「ふりがな」は不要です。⑦電話連絡が取れる電話番号(携帯電話番号など)を記入してください。海外に住んでいる場合は、国番号も付けるようにしてください。⑧メール連絡が取れるメールアドレスを記入してください。⑨連絡先基本的には入力は不要となり、「同上」と記入だけしてください。同上とは、⑥〜⑧で入力した内容と同じという意味です。企業が連絡をする時に、⑥〜⑧で入力した住所、電話、メールアドレスで問題なければ、「同上」とだけ記入してください。もし、⑥〜⑧以外の住所、電話、メールアドレスを連絡先にしたい場合は、⑥〜⑧と違う住所、電話、メールアドレスを記入してください。⑩写真3ヶ月以内に撮影した正面写真(バストアップ写真)の画像を貼りましょう。帽子などは着用せず、あなたの顔が正面からわかる写真を選んでください。日本では、履歴書の写真は一般的にネクタイを着用する写真が好印象を与えます。履歴書用の写真は駅などに設置されている“証明写真機”や写真スタジオで撮影することも可能です。もし、今持っている写真の中で選びたいという場合は、必ず正面を向き、ビジネスシーンでも違和感がない表情で明るいトーンの写真を選んでください。2、履歴書の書き方・学歴/職歴上記の番号①〜②の番号に沿って書き方を解説します。学歴・職歴の欄は、最初に学歴を時系列で記入し、その後に職歴を時系列で記入してください。学歴を記入するときは、最初の行は「学歴」と記入をし、職歴を記入するときは、最初の行は「職歴」と記入をしてください。そうすることで、応募した企業の人事担当者が履歴書を見る時に、どこに学歴や職歴がが書かれているか見やすくなります。①学歴まずは1行目の中央に「学歴」と記入してください。2行目から学歴を書いていきますが、最終学歴の1つ前から書くのが原則です。最終学歴とは「最後に卒業した学校」ではなく、「最も高い教育機関」のことになります。例えば、大卒の方が、大学を卒業してから日本語学校に入学した場合、大学のほうが教育機関としての水準は高いので、大学の1つ前の学歴(高校など)から書いていきます。学校名は必ず正式名称で記入してください。学部や学科、専攻コースまできちんと書いてください。履歴書の情報でビザの取得や入社手続きが進むので、入学年月や卒業年月はミスがないように記入してください。※学校を中退した場合は「中退」、在学中の場合は「卒業見込み」と記入しましょう。②職歴学歴の下に1行あけて中央に「職歴」と記入してください。最初に入社をした会社から順番に以下を記入してください。その会社に入社した年・月会社名(正式名称)所属部署と役職その会社を退社した年・月と退職理由履歴書においては、退職理由は一般的に「一身上の都合により退職」と記入をします。また、現在在職中の会社の場合は「現在に至る」と記入をします。そして、最後に「以上」と書いて完了します。履歴書フォーマットの右上にも学歴・職歴の欄がありますが、これは学歴・職歴がフォーマットの左側で入りきれない場合に、続きを記入するようにしてください。3、免許・資格“免許・資格”は、正式名称が原則になります。取得年度も正しく記載してください。また、志望する企業で活かせる免許や資格を取得している場合は必ず記入するようにしましょう。免許や資格を何も取得していない場合は「特になし」と最初の行に記入してください。4、特技・自己PR・通勤時間など上記の番号①〜③の番号に沿って書き方を解説します。①特技・自己PRなど“特技・自己PRなど”は、面接で話題になることもあります。そのため、「特になし」と記載したり、空欄にするようなことは避けましょう。スキルの詳細なアピールは職務経歴書で行うので、履歴書では簡潔かつ具体的な内容を記載するように心がけてください。また、マイナスな印象を与えるギャンブルや犯罪を連想させる特技などは記載しないように注意してください。②通勤時間自宅から会社までの通勤時間を記入してください。通勤時間が30分の場合、「約30分」、1時間の場合は「約1時間」と記入してください。現在海外に住んでいる方や、国内でも現住所から通勤できない場所に住んでいる場合は記入不要です。③扶養家族(配偶者を除く)・配偶者・配偶者の扶養義務扶養家族とは、自分の収入で養っている家族のことを言い、被扶養者と呼ばれます。履歴書に扶養家族について記載をする理由は、会社が所得税の計算や健康保険などの社会保険の手続きをする際に扶養家族の情報が必要になるからです。“扶養家族(配偶者を除く)”の項目には、配偶者を除いた扶養家族の人数を記入してください。例えば、配偶者1人、子供3人いる場合、子供を自分の収入で養う場合、配偶者はカウントされませんので、“扶養家族(配偶者を除く)”の項目は3人となります。配偶者も自分の収入で養っている場合でも、“扶養家族(配偶者を除く)”の項目に配偶者はカウントされません。もし、子供が3人いる内、すでに1人は社会人として自分で生計を立てている場合は“扶養家族(配偶者を除く)”の項目は2人となります。“配偶者”の項目には、結婚をして配偶者がいる場合は“有”に◯を付けてください。まだ未婚で配偶者がいない場合は“無”に◯を付けてください。“配偶者の扶養義務”の項目には、配偶者を自分の収入で養う場合は“有”に◯を付けてください。配偶者が働いており、すでに働いている会社で社会保険などに入っている場合は“無”に◯を付けてください。もし、配偶者が働いていても、社会保険にはその会社で入っておらず、自分が就職する会社で社会保険に加入する必要がある場合は“有”に◯を付けてください。5、本人希望記入欄希望条件(仕事内容、勤務地、給与など)を記入しますが、一般的には「貴社規定に従います」と明記するのが原則のルールです。ただし、応募をする時点でどうしても譲れない希望条件などあれば記入するようにしてください。面接で直接希望条件は伝えることができますので、出来る限り「貴社規定に従います」と記入するのが望ましいでしょう。まとめ日本独特の“履歴書”ですが、書き方を学べば非常に簡単に作成できます。応募時に履歴書を必要としない企業もたまにありますが、入社手続き時に履歴書が必要となるケースがほとんどなので、就職・転職活動を開始する時に準備をしておきましょう。外国人ITエンジニアの方で履歴書や職務経歴書のアドバイスが必要であれば、外国人ITエンジニアの転職エージェント G Talentをご利用ください。