外国人エンジニアは離職率が高い?自社で定着・活躍をする方法とは

この記事は、外国人ITエンジニア専門の人材紹介会社G Talent(ジータレント)が、すでに外国人ITエンジニアを抱える企業や採用検討している企業に対して、外国人ITエンジニアに定着・活躍してもらうためのアドバイスをまとめたものになります。

日本で働く外国人ITエンジニアが急増中!


昨今のニュースでもご周知の通り、日本ではITエンジニアの不足が顕著になっており、ITエンジニアの求人が空前の有効求人倍率(8.69倍 ※DODA調べ(2020年2月時点))を記録しております。

そのため、日本人ITエンジニア採用が過熱化しており、現在は海外から外国人ITエンジニアを採用する動きが高まっております。

実際、外国人ITエンジニアの主な就労ビザである「技術・人文・国際業務」在留資格の技術者(IT技術)の新規資格取得者が2018年にこれまでの約1.5倍を記録しております。

しかし、採用が増加する中で、採用した外国人ITエンジニアが上手く活躍できずに離職してしまうケースも多く発生してきております。

外国人ITエンジニアと日本企業のミスマッチ


外国人ITエンジニアの離職率を下げ、定着・活躍をしてもらう上で、どのようなミスマッチが、どのような原因で発生するかをまず理解することが重要です。

ミスマッチの原因を理解するために、4つの観点で発生しているミスマッチとその原因をまとめました。

①:給与に対する認識の違い

外国人だから低い給料になってしまうことであったり、外国人はあくまでプレイヤーと考え、日本人の方が昇格や昇給がしやすい環境である場合などに給与におけるミスマッチが発生します。

弊社GTalentにご登録される外国人ITエンジニアの方々からも、

「日本人の方が給与が高い」

「日本人は昇給・昇格するけど外国人だと難しい」

という声を多々いただくことがあります。

しかし、実際は企業側からすると、フラットに実力で評価しているという声も多く、ここに認識のギャップが発生しているケースがあるようです。そのような場合は評価基準などの指針が曖昧なため、外国人からすると日本人が昇給しやすいように見えてしまっているのかもしれません。

外国人は給与に対する拘りが強い?

企業側から外国人は給与に対する拘りが強いとお伺いすることが良くあります。確かに日本人よりも外国人の方が給与に対する拘りは強い傾向にあります。

ただし、必ずしも入社後に昇給の要望が高いという訳ではなく、採用時に希望給与の要望が高いということの方が多い傾向にあります。

なぜなら、海外の場合は転職をして給与を上げていくことが多く、入社時に提示された金額から給与が上がりにくいと考えている外国人の方が多いです。特にインドの方々はそのような傾向が強いと感じます。

日本人の場合は最初低くても給与を上げていくという考えが強いですが、日本のように1社に長く勤めていれば給与が上がっていくということは海外では少なく、海外では転職含めて自分でアクティブに動いていくことで給与を上げていかなければならないと考える傾向にあります。

そして、現在のITエンジニアの労働市場における需要を考えると、転職をすることで給与が上がる可能性も極めて高いです。

②:曖昧な評価基準

上記①に繋がることになりますが、評価基準が曖昧な点は外国人が日本企業に不満を持つ大きな要因の一つとなっています。

日本企業の場合、ITエンジニアであったとしても、社内でのコミュニケーション能力や人間関係などが昇格・昇給に加味されるケースが多く、目標設定をしたにも関わらず、評価が結果ベースとなっていないことがあります。

社内コミュニケーションや人間関係は仕事を進める上で大事な部分にはなりますが、それが結果にどの程度繋がったのかはしっかりと判断をする必要があるかもしれません。

③:社内コミュニケーション・人間関係構築の難しさ

外国人と一括りにしても、いろんな国籍やバックグラウンドの方がいます。外国人が日本企業で働いた場合、周囲が接し方がわからず、孤立してしまうことが多々あります。

その外国人社員自身も日本人との接し方に不安を持っているケースも多く、お互いが遠慮をして距離ができてしまうことが良く起こります。

④:マインドセットの違い

外国人と日本人はそもそもこれまで育った文化や習慣が大きく異なるため、仕事や企業に対する考え方も異なります。このようなバッググラウンドの違いが、仕事に対するマインドセットの違いを生み、特に業務範囲や仕事の進め方で日本人が考えるものとギャップがでる傾向にあります。

海外の場合、業務範囲が明確に区切られていることがあるため、アサインされたもの以外の仕事は取り組まない場合が多くあります。そして、結果重視のため、プロセスにおいてもスピードを重視し、もしミスがあれば随時修正をしていくという考えを持っている外国人は多い傾向にあります。

そのような背景から、プロセスを重視してできる限りミスを起こさないようにする日本の仕事の進め方と大きくギャップが生まれます。

外国人ITエンジニアが日本企業で定着・活躍するために


上述までは外国人ITエンジニアと日本企業のミスマッチの観点を取り上げてきました。ここからは、そのミスマッチを解消し、外国人ITエンジニアが日本企業で定着・活躍するための3つのアドバイスを行いたいと思います。

①:選考時にミスマッチを解消する

条件面や仕事環境、業務内容などを選考時にしっかりと説明を行うことで、入社後のミスマッチをなくすようにしましょう。

また、企業側がしっかりと説明をしたとしても、語学的な問題や文化的な背景もあり、説明をあまり理解できていないケースが多々見受けられます。その場合は、企業側が説明した内容を理解しているか確かめるために、候補者(外国人エンジニア)に説明した内容を話してもらう等をしてください。

そして、企業側が候補者に対する評価にミスマッチがないことも重要になります。
“日本人のできる”と判断する基準と“外国人のできる”と判断する基準は異なることが多々あります。比較的に、“外国人のできる”は“日本人のできる”よりも基準は低いことが多い傾向にあります。そのため、面接においては具体的に携わった業務内容を事例も踏まえて詳しくヒアリングを行い、スキルチェックのテストなども行うことをお勧めします。

②:業務範囲や昇給基準を明確にする

任せたいミッションや目標、業務範囲など職務内容を明確に定めましょう。

職務内容に記載されていないような仕事をアサインした際に、自分の評価に関係ない重要度が低い仕事と判断してしまう可能性があります。その中でも、特に目標達成の基準に関しては具体的に定めることが重要になります。目標達成として認識する基準が企業側と外国人エンジニアの間でギャップがあるケースはよく見受けられます。企業側が達成できていないと感じても、外国人エンジニアは達成できたと感じていることは多く、人事評価の時に不必要なモチベーションダウンやトラブルが発生してしまう可能性があります。

③:外国人が働きやすい労働環境を整える

外国人と一括りにしても、色々な文化的背景を持った方がいらっしゃいます。

そして、日本という異国の地で文化の異なる人々と働くことに大きな期待もし、それと同時にストレスも感じます。まずは、外国人エンジニアが孤立しないように、メンターやサポート役を付け、フォローをできる体制を整えましょう。

その際には、「外国人だから」 「●●の国の人だから」など、ステレオタイプの考えは捨て、その個人が何を大事にし、どのようなキャラクターの方かをまずは理解することが重要です。場合によっては、過度に干渉をすることを望まないの方もいらっしゃいます。そこは日本人とも同じで、ここのキャラクターの理解が大事になります。

また、国々の文化的背景を尊重することを忘れないようにしましょう。イスラムの方であれば礼拝の時間や場所を作ってあげたり、会社で食べ物を準備する場合なども食べられないものばかりにならないような注意が必要となります。

まとめ

日本はこれから少子高齢化がさらに進み、エンジニアの人材不足もさらに高まっていくため、日本国内で働く外国人エンジニアはますます増加をしていくことが予想されます。外国人エンジニアが活躍できる環境を作り上げることは、多くの企業にとって必要となっていく可能性があります。外国人エンジニア雇用を成功させるために、今回のアドバイスが一助になれると幸いです。

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